《解 説》
一 訴外Aは、平成五年五月当時、○○県公立A高校一年生に在籍していたが、同月六日早朝、自宅の玄関先で首吊り自殺した。
そこで、Aの遺族であるXらは、Aの自殺の主たる動機は、A高校生徒らによる「いじめ」を苦にしてのものであるとしたうえ、同校教員らは、Aの自殺があるまで、Aに対す...
《解 説》
一 本件は、帰属清算型譲渡担保権設定者の相続財産法人である原告が、譲渡担保権者である被告に対し、譲渡担保目的物の受戻権を放棄する旨を通知して、この通知の時点における譲渡担保目的物の価額と被担保債務の残存額との差額に相当する清算金の支払を請求する事案である。
Yは、昭和五九年三...
《解 説》
S市は、昭和六三年ころ、関西国際空港に関する情報の取得及びこれに至る南ルート架橋を推進する目的で報償金及び食料費を支出したが、S市の住民Xらは、これらの支出が違法であるとして、Y1(市長公室長)、Y2(空港対策室長)及びY3(市収入役)に対し損害賠償を求める住民訴訟を提起した。...
《解 説》
一 本件は、Xが、小学校教師の体罰事件について教育委員会が行った調査において、指導主事が児童に対して平手打ちなどの体罰を再現した事実があった(本件暴行事件)として、Yに対し、同事件の有無に関する調査及び調査資料の公開を要求したところ、Yが調査及びその記録作成を怠り、かつ、調査を...
《解 説》
X1(ザリッツホテルリミテッド)はパリのリッツホテルを経営する英国法人、X2(ダブリュービージョンソンプロパティーズインコーポレーテッド)は、X1から「RITZ」の表示を「RITZ―CARLTON」の形態で使用することを条件にライセンスを受け、子会社を通じ、オーストラリア、香港...
《解 説》
Xは、指定場所一時停止違反により警察官から交通反則告知を受け、反則金相当額七〇〇〇円を仮納付した。県警本部長は道交法一二九条二項の公示通告を行い、これにより右仮納付は同条三項に基づき反則金の納付とみなされた。Xは、その後、違反場所にあった一時停止の標識が道路標識、区画線及び道路...
《解 説》
Xらは、Y市の市長Aらに対し、公費支出に違法な点があった土地を競争入札によらず低廉な価格で売却したなどと主張して損害賠償、所有権移転登記抹消登記手続等を求める住民訴訟を提起した。同訴訟の第一三回口頭弁論において、所有権移転登記抹消登記手続等の請求は、目的達成により取下げとなり、...
11 病室内で転倒して胸椎骨折の傷害を負った患者の胸椎骨折を見落し診断が遅れた過失があるとしたが、右過失と患者の歩行困難な体幹機能障害との間の因果関係の立証が不十分であるとして、病院に対する損害賠償請求が棄却された事例
(熊本地裁平8・11・25判決)
《解 説》
食肉店を三店舗経営するXは、昭和六三年三月ころからY1証券会社に口座を開設して証券取引を行っていたが、平成二年七月ころ、Y1の外務員Y2の勧誘により外貨建ワラント一〇ワラントを代金一八四万三八七五円で購入したものの、権利行使期間が満了し、代金相当額の損害を蒙った。
Xは、Yらに...
《解 説》
Y1が区分所有し、Y2と共に居住するマンションの六〇七号室の天井から水漏れ事故が発生したが、Y1及びY2は、天井裏を通っている上階の七〇七号室の排水管が原因であるとしてXに対して損害賠償金二一万六五一六円を請求していた。Xは、右排水管は、床下と階下の天井との間に敷設され、専有部...
《解 説》
一 控訴人は、兵庫県職員であったが、家族をおいて出奔し、行方不明になり、勿論出勤もしなくなった。それで兵庫県知事はこの職員を懲戒免職処分とした。この処分の告知として、人事発令通知書と処分説明書との妻への交付、県広報への処分の掲載とその広報の職員の出奔前の住所への郵送がされたが、...
《解 説》
一 本件の被告人は、いわゆるアダルトビデオ制作販売業者であり、その制作にあたって、A子をその女優として自慰等の性戯をさせる目的で雇い入れたのであるが、雇い入れに際し、職業安定法六三条二号にいう「労働者の募集」に該当する行為があったのか否かが争われた。本件の特色は、被告人がいわゆ...
《解 説》
一 Xは、地質調査業、さく井業を目的とする会社であるが、温泉開発を企画していたYとの間で温泉井の掘さく及びこれに付帯する工事を行う旨の契約を締結し、A市郊外で温泉掘さく工事を実施したところ、地下水がゆう出し、温泉との分析結果が得られた。
事案の理解のために必要な限度で、温泉掘...
《解 説》
一 X(原告)はAに対して、元利金を毎月分割して支払うとの約定で八七〇〇万円を貸し付け、Y(被告)はこれを連帯保証したが、右消費貸借契約には、分割金の支払を一回でも怠ったとき又はAにつき和議開始の申立てがあったときは期限の利益を喪失する旨の特約があった。右貸付け後、XはAから元...
《解 説》
一 Xは、A社の破産管財人である。A社は、平成六年一月に和議手続開始の申立を行ったが、再建に失敗し、和議開始の決定にも至らないまま、同年七月六日に和議申立を取り下げ、同月八日に自己破産の申立を行い、同月一三日に破産宣告がなされた。
Yは、破産債権者である。A社は、和議申立の後...
《解 説》
一 Xの夫A(六三歳)は、昭和五二年三月から名古屋市内の矢作電設株式会社に勤務していた者であるが、昭和五八年二月、韓国釜山市に出張し、日本の販売代理店の主催する夕食会に出席した際、会場で突然倒れて意識不明となり、近くの病院に搬送されて入院したが、数日後、脳出血により死亡した。
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《解 説》
一 本件は、相続人の一人に対して全部包括遺贈がされた事案につき、他の相続人らが遺留分減殺請求権を行使したとして、相続財産たる不動産につき持分の確認及び所有権一部移転登記手続を求めるものである。事案は以下のようなものである。本件の被相続人は、子の一人(被告)に全財産を包括遺贈する...