《解 説》
Xは亡父Aが甲地・乙地を所有しており、丙地をY2から買い受けたところ(右三筆はいずれも農地)、右各土地にはBのため条件付所有権移転仮登記及び抵当権設定登記があり、その後Y1に移転付記登記が経由されたとして、Y1に対し右各登記の抹消登記手続を求め、Y2に対し丙地につき農地法三条に...
《解 説》
一 Xは、平成元年七月、Yに対し、所有土地約二〇〇平方メートルを駐車場用地として賃貸していたが、平成二年九月、右賃貸借契約が終了したのにかかわらず、Yがその明渡しを拒否したため、土地明渡断行の仮処分命令を得て執行したが、その際執行補助のための要員、機械確保の費用を支出したため、...
《解 説》
一 X(原告・控訴人)は、昭和六三年一一月一日、Y1(夫)・Y2(妻)夫婦(被告ら・被控訴人ら)を養子としてなされた縁組の届出(本件養子縁組)について、縁組意思の欠如を理由に、その無効確認を求めた。
二 縁組無効の訴えをもって確認の訴えと解する立場(判例及び民法学者の通説。我...
《解 説》
本件事案の概要は、以下のとおりである。
昭和五六年一二月二〇日二〇時過ぎころ、路上において、被告池田は、被告安部を助手席に同乗させ、普通乗用車(以下「池田車」)を運転していたが、過失により、普通乗用車(タクシー)に追突させる事故(以下「本件事故」)を発生させたところ、本件事故...
《解 説》
一 本件は、上顎無歯顎症例に骨膜下インプラント(人工歯根技術のひとつで、詳細は判示の傍線部分参照)による治療を受けた結果、咀嚼能力が健常者の一一パーセントとなる後遺障害を負った事案について、治療方法として骨膜下インプラントを安易に選択し、しかもその施術の時期方法を誤った点に歯科...
《解 説》
一 本件は、タイ王国から航空機で帰国した被告人(当時三一歳の女性)が、着用していたパンティーの中にヘロイン約〇・二七グラムを隠匿携帯して本邦に持込み、通関手続を経ることなくこれを輸入した事犯であるが、弁護人らは、税関職員によって実施された被告人に対する身辺開示検査(関税法一二〇...
《解 説》
一 判示事項一について 本件は、夫である原告X(禁治産者の後見人)が、心身喪失の常況にある妻(禁治産者)Aの後見監督人である妻の実母Yを被告として離婚訴訟を提起したという事案である。後見監督人を被告とすべき点は、既に最高裁判所の判例があるが(最判昭33・7・25民集一二巻一二号...
《解 説》
XはAに土地を賃貸し、Aは右土地上に建物を所有していた。XはAに賃料不払いがあったとして建物収去土地明渡しの訴えを提起したところ、Aは特段の防御手段を講じないまま、Xの勝訴判決が確定した。Aの建物に根抵当権設定登記を有していたYは、第三者異議の訴えを提起し、強制執行停止決定を得...
《解 説》
一 債権者Xは、債務者Yが保有している預託金会員組織のAゴルフクラブの会員権を差し押え、その後、原裁判所は、Xの申立てに基づいて、Aゴルフクラブの会員権を支払えとYからXに譲渡する命令を発した。
しかし、Yは、Xから差押えがされる前に、右会員権をBに譲渡し、名義書換手続も完了...
《解 説》
本件は、山口県下松市が実施した公共下水道管延長工事がY(被告、被控訴人)の負担していた下水道法一〇条に基づく排水設備設置義務の履行を肩代わりしたものであるとして、同市の住民であるX(原告、控訴人)らがYに対し地方自治法二四二条の二に基づき右工事代金相当額の代金請求に及んだ住民訴...
《解 説》
一 本件で問題となった土地は、和泉市王子財産区が所有するため池である。被告和泉市長Y1は、王子財産区の管理者として本件土地を被告Y2に随意契約の方法で売渡し、所有権移転登記を了して引渡した。原告らは、本件土地は「鏡池」として葛の葉物語等において古来より国文学上の題材となってきた...
《解 説》
一 本件は、被告会社の現又は元従業員一〇名が原告となって、被告会社に対し、被告会社から日本共産党員又はその支持者(以下「共産党員等」という。)であることを理由に、人事考課ないし査定等において、同期同学歴の標準的な従業員(以下「標準者」という。)に比較して著しく不利益な取扱を受け...
《解 説》
一 X1、X2の子Aは、小学校六年生であったが、翌日に予定されていたマラソン大会のため、担任教諭らの指導の下、校庭(一周二〇〇メートル)を二周した後、学校の周囲を走るという合同練習(全長約二〇五〇メートル)をしていたところ、ゴールの手前約八〇メートルの地点で突然倒れ、急性心不全...
《解 説》
本件は、Xがその製品の形態が不正競争防止法一条一項一号の周知商品表示にあたるとして、Yらに対し、Yらの製品の製造販売の差止を求めた事案である。Xの製品は、プラスチック製の折りたたみ式物納運搬用容器であり、化粧品、自動車その他の分野の製品の配送、工場内の製品の仕分け等に使用される...
《解 説》
一 事案の経過
大阪商業大学を経営する債務者(控訴人)Y谷岡学園は、昭和五三年ころ奈良県香芝市関屋の谷あい一帯に学舎の建設を計画し、工事を請け負った債務者(控訴人)Z村本建設は昭和六一年夏ころ造成工事に着手した。関屋の地元住民である債権者(被控訴人、内数名が附帯控訴)Xら六三...