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雑誌
   
69207件中 51041-51060件目を表示中
  • 最高二小平4.1.24判決

    《解  説》
     一 本件の争点
     本件は、土地改良法(以下「法」という。)九六条の二第一項所定の土地改良事業施行の認可(以下「本件認可処分」という。)の取消しを求める訴訟であり、右認可に係る土地改良事業の工事が完了して原状回復が、物理的には不可能であるとはいえないが、社会的、経済的損失の観点か...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:86
  • 最高二小平4.1.24判決

    《解  説》
     最大判昭62・4・22民集四一巻三号四〇八頁、本誌六三三号九三頁は、森林法一八六条本文を違憲とする理由の中で、多数の共有者中の一人が原告となって分割請求をした場合は、原告に対してのみ持分の限度で現物を分割し、その余は被告らの共有として残すことも許されることを明らかにした。本件は...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:116
  • 《解  説》
     一 Xは、昭和一六年から昭和五七年までの間、ほぼ一貫して坑夫として稼働してきたものであるが、昭和六一年六月、感音性難聴の診断を受けた。
     そこで、Xは、難聴による障害補償給付の申請をしたが、Yは、平成元年四月、労災保険法四二条により補償給付請求権の消滅時効が完成したことを理由に...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:160
  • 《解  説》
     一 本件は、在監者に対する書籍の閲読不許可処分を違法としたものである。在監者に対する書籍の閲読制限を違法とした裁判例には、東京地判昭59・8・8本誌五四〇号二〇七頁、東京地判昭59・12・3判時一一四六号四二頁、長崎地判昭60・5・22本誌五六二号一四四頁、東京地判昭62・6・...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:107
  • 《解  説》
     事案の概要は判決中にも説明されている通りであるが、公園で犬に噛まれて腕に負傷した原告Xが、主位的には被告Yの犬が噛みついたとして民法七一八条一項による責任を追及し、なお予備的に噛んだのが当時Xが連れていた犬であったのであれば、それはYの犬がXの犬に挑みかかったので、自分の犬を庇...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:216
  • 《解  説》
     一 本件は、原告と被告(銀行)との間で融資契約(金銭消費貸借契約)の成否が争われ、この成立を主張する原告が被告の融資拒絶を理由に損害賠償を請求した事例である。
     事実の経過は複雑であるが、要するに、千葉県企業庁が主体となって開発している工業団地にX1会社が新工場の進出計画を決め...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:207
  • 《解  説》
     本件は、Xの夫A(自殺により死亡)の友人であったYとXの姉Bとが電話で口論した際、Yが「おまえたち姉妹が(Aを)殺したようなものだ」と発言したことがXに強度のショックを与えたとして、Xが、Yに対して、不法行為(名誉毀損)に基づく慰謝料(三〇〇万円)と謝罪文の交付を請求した事案で...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:219
  • 1 マンション増築の要件及びマンション1棟全戸を増築する旨の集会決議が全員一致を得られなかった場合の効力 2 増築によって生じる日照阻害等が、増築反対者の専用部分の使用に対して特別の影響(17条1項)を及ぼすとはいえないとされた事例 3 増築反対者は増築に要した共用部分の工事費用を負担しないとされた事例

    青沼潔   

    大阪高裁平4.1.28

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:28
  • 《解  説》
     一 本件は、原告が、米国企業のM社に対して貸し付けた金員(以下「本件貸付」という。)につき、弁護士である被告らがそれぞれ一部保証をしたとして、被告らに対して右各保証金額の支払いを請求した事案である(原告は、予備的に右貸付が無効であるとしても、被告らはM社の不当利得返還義務を保証...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:213
  • 《解  説》
     本件は、建物の強制競売事件において、執行官が、現況調査をした際、債務者の借地権が存在するとの陳述や敷地所有者と債務者が姉弟の関係にあること等を根拠に、敷地所有者に確認しないまま、既に借地権が終了していることに気づかずに、現況調査報告書を作成し、これにより評価書、物件明細書が作成...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:136
  • 《解  説》
     Xは、隣家Yのいくつかの窓から覗かれているのではないかという精神的な不安を感じ、また窓からの不快な騒音・臭気や排水パイプからの騒音により不快感を受けており、かつ、隣家の屋根の部分はXの土地の境界から五〇センチメートル未満しか離れていない状態であった。そこで、Xは、Yらに対して、...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:205
  • 《解  説》
     本件は、いわゆる租税法律主義に関し、一つの視点を提供する裁判例である。税務訴訟において通常右主義を援用して、その立場を擁護するのは、課税庁側であるが、本件では、納税者側であるというのであって、その点で本件は極めて稀なケースと言えよう。本件は、天然ガス業界における税務会計が問題と...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:155
  • 《解  説》
     本件は、京都地判平3・4・23本誌七六〇号二八四頁の控訴審判決である。
     Xは、Y1の強制執行が不法行為に当たるとして損害賠償請求訴訟を提起して、勝訴し(判決確定、債務名義①)、一部弁済を受けた。ところが、Y1は、弁護士Y2を訴訟代理人として、右債務の残部とABのXに対する事前...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:176
  • 《解  説》
     一 本件は、Yら三名(被告・被控訴人)が融資斡旋の話にかこつけてX(原告・控訴人)から金員を詐取しようとして共謀し、融資の担保となる不動産の鑑定書を作る費用に必要であると欺いて右費用名下にXから一〇〇〇万円を詐取したとして、XがYらに損害賠償を求めた事案であり、原判決はXの請求...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:263
  • 《解  説》
     一 本件は、区分所有建物の増築の要件及び増築を実施する旨の集会決議の効力が争われた事件である。
     四〇戸の専有部分からなる区分所有建物であるA棟では、専有部分の面積が狭く、増築を求める居住者の声が高まり、区分所有者の集会において、各戸当たり一室を増やすための増築工事を管理組合の...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:243
  • 《解  説》
     本件は市であるYが施行する土地区画整理事業における仮換地指定の適否が争いとなっていた事例である。Yは土地区画整理法五二条一項・五三条一項に基づき条例で事業施行規程を定め、これを受けて土地評価基準(案)を定めた。土地評価基準(案)では、土地の評価方法として路線価方式によることとし...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:176
  • 《解  説》
     一 Xの先代Aは、戦前の昭和一九年四月、Yらの先代Bに対し、都内新宿区下落合所在の木造瓦葺平屋建居宅(四七・一〇平方メートル)を、賃料一か月二〇円で賃貸した。
     しかし、その後右建物の賃料が極めて不相当となったため、Aは、昭和五八年一〇月以降一か月五万円に増額する旨意思表示をし...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:178
  • 《解  説》
     一 本件は、都市銀行系列の住宅融資会社X会社(原告・控訴人)から借主Y(被告・被控訴人)及び連帯保証人Z社(被告・被控訴人)に対する住宅ローン貸付金及び連帯保証責任に基づく金銭請求訴訟である(被告等補助参加人甲・乙社は連帯保証人Z社のための物上保証人)が、この住宅販売等に関連し...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:166
  • 《解  説》
     一 本件は、肝細胞癌による患者の死亡につき、延命利益の侵害を理由とする慰謝料が認容された事例である。
     訴外Aは昭和六一年当時五五才であったが、被告Yが開設する医院に十年来通院して、糖尿病、肝硬変等の治療を受けていた。Aは同年二月の肝機能検査で異常を呈し、大学病院でCT検査を受...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:180
  • 《解  説》
     一 Aは昭和五九年当時一七歳の高校生であったが、一〇月三日夜、腹痛と発熱でYが開設、運営する病院に入院した。医師は諸検査によって急性虫垂炎と診断したが、開腹手術の結果、重症の急性腸炎と診断を改め、その後これに対する治療を行った。しかしその後もAは腹部の膨満や腹痛が続いて、同月八...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:190