《解 説》
本件は、A会社が保険会社から二〇〇〇万円を借りるに当たって、A会社が控訴人Xと信用保証委託契約を結び、BはXに対し、同契約上の債務につき連帯保証した。その後A会社は昭和五五年九月二四日不渡処分を受け倒産し、Xは昭和五六年一一月二七日保険会社に一四二一万八一三三円の代位弁済をした...
高齢の胆のう癌患者が、手術後に縫合不全による腹膜炎を起こし、手術二五日後に大量出血で死亡した事案につき、手術前からの一連の医師の措置(判文参照)にいずれも過失はないとして、患者遺族の請求が棄却された事例
他人名義を使用して契約が締結された場合において、当該契約は、他人名義を使用した契約締結行為者と相手方の間においては成立しないとされた事例
子宮破裂を伴う死産事故において、胎児庄出法及び紺子分娩の実施がこれらの原因となったとの主張がいずれも排斥され、医師の責任が否定された事例
テレビゲーム機「ドンキーコング・ジュニア」のコンピューターシステム(基板)のコンピューター記憶装置(ロム) 内に収納されているソフトウエア・プログラムを無断で複製し、その複製基板を他に販売した行為が、映画の著作物に関する著作権を侵害したとされた事例
走行中の自動車に対する落石事故による運転者の傷害のうち、器質的、心因的精神障害について事故との因果関係が認められなかった事例
《解 説》
一、事案の概要は以下の通りである。
昭和五九年三月二二日、当時生後約九か月であったAは感冒気味で甲医院で診察を受けたところ、喘息性気管支炎と診断され、Y1が運営する小児病院での受診を勧められたので、同日夜、Y1病院を訪ねた。同病院では夜間当直医のY2医師がAを入院させ、投薬、...
《解 説》
本件は、X―コンビニエンスチェーンのフランチャイザー(本部)が、そのフランチャイズ契約を解約したY―フランチャイジー(加盟店)に対して大阪地裁に提起した右契約に基づく解約金請求訴訟において、Yから住所地である札幌地裁への移送を申立てた事件である。
本件の争点は、(1)右フラン...
1 新様式による判決例((1)ないし(5)事件) 2 係属中の刑事事件に関する週刊誌上の論述が公正な論評に当たらず、被告人に対する不法行為となるとされた事例((2)事件)
《解 説》
一、「西日本ディズニー株式会社」の商号を有するYは、その経営するパチンコ遊技場の一号店に「Disney」、二号店に「Desney」の各営業表示を使用していたが、ディズニーランドなどの遊園地の経営やディズニー・キャラクターの商品化事業を営むアメリカ法人のXは、Yの営業表示はXの営...