1 予防接種と被接種児の死亡又は障害との間の因果関係が認められた事例 2 予防接種担当医師等に具体的過失があるとして国家賠償責任が認められた事例 3 予防接種被害に対する国の安全配慮義務違反を理由とする債務不履行責任及び民法709条の不法行為責任が否定された事例 4 予防接種被害を理由とする国家賠償請求等に損失補償請求を追加的に併合することが適法とされた事例 5 憲法13条、14条、25条、29条の各規定の解釈上、同29条3項の規定に基づき、予防接種被害者は国に対し損失補償請求をすることができるとされた事例 6 予防接種法16条以下による法的救済制度の存在するが故に憲法29条3項に基づく損失補償請求を許さないとするものではないとされた事例 7 予防接種被害に対する補償は憲法29条3項の正当な補償でなければならず、死亡児の逸失利益、介助費、慰謝料が含まれるが、弁護士費用は含まれないとされた事例 8 予防接種被害に基づく国家賠償請求及び損失補償請求に対する国の消滅時効の援用が権利の濫用であり許されないとされた事例
娘の夫に対し情誼に基づき生活費等の援助をした父が夫に忘恩行為があったとして贈与の撤回による金銭の支払を求めた場合につき、信義則に基づきこれを認容した事例
発行済株式総数の5分の1弱を有する者に招集通知を発しなかった株主総会における決算報告書承認決議には重大な瑕疵があり、かつ、決議の結果に影響を及ぼし得たかも知れないとして決議取消請求について裁量棄却を否定した事例
1 自動車損害賠償保障法3条に基づく損害賠償債権及び債務が混同したときと同法16条1項に基づく被害者の保険会社に対する損害賠償額支払請求権の帰すう 2 自動車損害賠償保障法3条に基づく損害賠償債権及び債務が混同したときと同法15条に基づく保険金支払請求の可否
妊娠中絶手術の際、医師が子宮外妊娠の事実を疑わず、平常妊娠と診断したことが、実際は子宮内外同時妊娠であったとしても、過失がないとされた事例
分娩の際に生じた男児の頭蓋内出血につき、出産介助した助産婦に専門医師による出産介助を受ける機会を与えるべき義務違反があったとは認められないとした事例
1 消耗品である製砂機のハンマーの打撃板を取り替えることが実用新案法2条及び28条にいう「製造」に該当するとして、右打撃板の製造、販売が製砂機のハンマーに係る実用新案権の間接侵害に当たるとされた事例 2 間接侵害を理由とする損害賠償請求、不当利得返還請求において、実用新案法28条にいう「製造にのみ使用するもの」の判断時期につき、行為時を基準とした事例 3 法人格否認の法理の主張が排斥された事例 4 間接侵害の場合における実用新案法29条2項の類推適用の有無(積極) 5 間接侵害の場合において、間接侵害構成物件の製造、販売についての「許諾料」相当額の不当利得の成立を認めた事例
1 地方公営企業労働関係法11条1項と憲法28条 2 市の一般行政職員の約1時間の職場放棄及び市立病院の職員の24時間の同盟罷業を企画し又はその遂行を指導した市の一般行政職員に対する懲戒免職処分が裁量権の範囲を超え又はこれを濫用したものとはいえないとされた事例
組合専従者の原職復帰を定めた労働協約に違反して劣悪・単純業務に就かせたことが使用者の不法行為であるとして慰謝料請求が認められた事例
会社従業員は、会社が自分達への異常な高額給与を含め、多額の経費を費やしていて、極めて高率の収益を維持しなければ客に対する純金ファミリー契約上の義務を履行し得ないことを認識していた一方、マスコミの厳しい批判報道にもかかわらず、自社がどのようにして高収益を得ているか具体的に納得のいく説明を受けていない場合、会社が客から金地金売買代金名下に受領した金員を経費に費消しているとの批判報道が真実であって、金地金を約定どおり客に償還することが不可能または著しく困難であることを容易に認識しえたものというべきである