相手方の有形力の行使が、被告人が防衛行為に出ることを正当化するような侵害にまでは至っていないとされ、正当防衛の主張が排斥された事例
1 勤務会社と同一の教材の販売を業とする新会社の設立を企図し従業員の引抜などを図った教材販売会社の従業員及びこれと行動を共にした従業員に対する競業避止義務違反等を理由とする懲戒解雇につき、指導的立場の幹部従業員に対する懲戒解雇が有効と認められ、その余の従業員に対する懲戒解雇が権利濫用として無効とされた事例
2 懲戒解雇が無効とされた従業員からの解雇予告手当及び附加金の請求が認められた事例
3 競業避止義務違反等を理由とする会社から従業員に対する債務不履行ないし不法行為に基づく損害賠償請求が排斥された事
膵臓癌を十二指腸潰瘍と診断した開業医に対する患者の救命・延命の可能性喪失等を理由とする慰謝料請求が、患者の主訴、診療経過、受検を不要とする患者の態度等に照らし、被告に医師としての注意義務違反はないとして棄却された事例
1 公務員職権濫用罪の成立要件
2 警察官が政党幹部宅に対して電話の盗聴を行おうとしたことにつき、公務員職権濫用罪が成立しないとされた事例
いわゆる自動販売機荒しの窃盗事件につき、罪となるべき事実の記載が被害物件及び犯行方法の明示を欠き、理由不備の違法があるとされた事例
法人が他からの借入金で土地を取得して転売利益をえてこれにつき納税申告をする場合、当該借入金に対する支払利子の全額を右譲渡益から経費として控除しうるか(消極)
母親が自己の幼児を殺害した事案につき、行為当時病勢期の内因性うつ病による心神喪失の状態にあったとして、無罪を言渡した事例
路上でゴルフの素振りを行った際誤って通行人を打撃して同人を死亡させた会社員の損害賠償責任を認め、会社員の使用者及びゴルフクラブの保管者の責任をいずれも否定した事例
1 市議会議長の職にあった者を被告として提起された代位請求住民訴訟の適否
2 普通地方公共団体の議会の当該議会の議員を海外に派遣する権能
共犯者の供述中には、一部に客観的事実に反し信用できない部分が含まれているが、被告人との共謀の点を含む主要で根幹的な供述部分については、客観的な状況証拠によっても、その真実性が担保されており、十分信用に値するとされた事例
1 医薬品の安全性確保(副作用の予防)について製薬会社に過失責任が認められた事例
2 医薬品の安全性確保(副作用の予防)について国の責任が認められなかった事例
3 医薬品の副作用と医師の責任
4 法人の不法行為と民法709条の適用(否定)
5 制裁的慰謝料の当否(否定)
6 いわゆる「インフレ算入論」の当否(否定)
7 家族慰謝料の否定された事例
8 原疾患の寄与により損害賠償額が減額された事例
1 無店舗販売事業の権利資格取得金名下に出資させた行為が詐欺的行為であるとして損害賠償請求が認められた事例 2 不法行為の幇助者の責任が認められた事例