抵当権者は抵当目的物件である土地の用益権者がその地上に建物を建築することの禁止を求める仮処分を求めることができるとされた事例
1 信義則を理由とする法定期限後にされた更正の請求に従った更正をすべき旨の主張が排斥された事例
2 相続税の修正申告無効の主張が排斥された事例
1 市の社会教育事業の指導員として選任委嘱された者は、市に使用される労働者であり、市は、指導員が所属する労働組合との団体交渉に応じる義務があるとされた事例
2 市が右社会事業を廃止したときは、右指導員は雇用期間の満了により身分を喪失し、指導員の解雇、配転問題は団体交渉事項でないとされた事例
1 機能的な特許請求の範囲の記載について、発明の詳細な説明欄の記載等を参酌して、これを限定的に解釈した事例
2 出願の過程において権利者が主張した事実や発明の詳細な説明欄の記載等を参酌して、特許請求の範囲の記載を限定的に解釈した事例
心神喪失の常況にあるがまだ禁治産宣告を受けていない場合にも民訴法56条の準用により特別代理人の選任を求めることができる
住居侵入未遂の事実の摘示が、窃盗未遂の事実を判示したものと解されるおそれがあり、原判決には理由不備の違法があるとされた事例
1 健康上やむを得ない事由があるとして公判期日の変更請求を容れた場合でも、右変更請求が正当な理由に基づかないことが判明したときは、刑事訴訟法96条1項1号の保釈取消事由に該当するとした事例
2 第三者が納付した保釈保証金の没取決定に対して、被告人も抗告の申立ができるとした事例
被告の氏名冒用訴訟において裁判官が請求認諾で訴訟を終了させた場合に、裁判官に被告の同一性の確認につき過失がないとされた事例
購入土地が他人の土地と部分的に重なり合う疑いが生じ、それが公図等からも相当の蓋然性をもつ場合、民法570条の「瑕疵」にあたるとされた事例
1 受交付金員が起訴外の供与に費消された場合と公職選挙法224条による追徴
2 受交付金員が選挙運動の正当費用に費消された場合と公職選挙法224条による追徴
3 上告審において原判決中没収追徴の部分のみが破棄された事例
昭和51年12月出生児の未熟児網膜症につき、担当眼科医の過失が肯定され、それ以前の出生児12名の未熟児網膜症につき、担当医の過失が否定された事例
現住建造物等放火未遂事件において、覚せい剤の影響は否定できないものの、被告人は心神喪失はもとより心神耗弱の状態にもなかったとして責任能力を肯認した事例
1 法人税法違反で無罪となった者が国に強制調査、逮捕、勾留、告発、起訴、検事控訴、公訴追行が違法であったとして求めた損害賠償請求が否定された事例
2 国税局長らが記者の質問に応じ、法人税法違反の嫌疑での告発予定について公表したことが名誉毀損に当たらないとされた事例