アッセンブリ言語を用いて記述されているNECPC‐8001用のBASICインタープリタのソースプログラムにつき著作権(昭和60年法律第62号による改正前のもの)の成立を認めた事例
違法な身柄拘束中に押収された証拠物であるとして証拠能力を否定した1審判決について、当該証拠物の発見過程に違法性はないとして破棄差戻された事例
懲戒免職処分を受けた郵政省職員が市議会議員に当選した後懲戒停職処分に修正判定を受けた場合、速やかに市会議員の職を辞任しないかぎり判定の効力発生日に公務員としての地位を喪失したとされた事例
交通事故による結腸断裂等の損害を看過したため、他病院での開腹手術を経由したものの、急性腹膜炎から腸管壊死に陥り患者を死亡するに至らせたとして、医療機関の責任が肯定された事例
1 利益保証ないし元本保証を約した違法な勧誘による商品取引委託契約が有効である場合と不法行為の成否(積極)
2 右の不法行為が成立する場合の過失相殺の対象となる損害
1 公立学校における教師の教育活動と国家賠償法1条1項にいう「公権力の行使」
2 損害賠償請求権者が一時金による支払を訴求している場合と定期金による支払を命ずる判決の許否
個人事業の経営者が将来設立する予定の実在しない法人を保険金受取人と指定して生命保険契約を締結した場合、保険金受取人は事業主個人であるとされた事例
終戦時の混乱期の北朝鮮に残されたいわゆる残留孤児につき認知届はないが、日本人たる父が子を撫育するなど事実上の認知をしていれば、旧国籍法1条の「父カ日本人ナルトキ」にあたるとして日本国籍の取得を認めた事例
1 専属的合意管轄と民訴法31条の規定による移送の可否(積極)
2 民訴法31条の「訴訟ニ付著キ損害又ハ遅滞ヲ避クル」とした原審の判断を違法とした事例
収賄者が収受した賄賂を情を知る上司と分配した疑いがあるが分配額が不明であるときは、賄賂は同人らが等分したものと推定し、収賄者からはその限度で追徴すべきであるとされた事例
1 検察官の取調べ時における言動が違法と評価されたが、その後の取調べ状況などにより自白調書の任意性は肯定された事例
2 被害者を欺罔して心理的に追い詰め、自殺を慫慂して自殺させた場合に、殺人罪が成立するとされた事例
3 騙取的方法で借り受けた借金の返済を免れるため、債権者を殺害した場合に、2項強盗殺人が成立するとされた事例
1 営造物の設置後所有権等すべてを引き渡した者の国賠法2条の設置責任の成否
2 河川の管理者ではあるが樋門の管理者ではない国に河川法75条を根拠に樋門の管理責任を問い得ないとされた事例
3 樋門の管理に瑕疵があったとされた事例