相続放棄の熟慮期間につき、相続財産の存在を認識した時から起算すべきであるとして、相続開始後10か月を経てした放棄の申述を有効と解した事例
1 債務者AがB2に対してした債権譲渡が、Aの債権者Xを害するとして取消された場合に、XはAに代位して第三債務者B1に直接その支払を求めることはできない
2 右の場合、Xは債権譲渡が詐害行為により取消された旨の通知をすることをB2に対して求めることができる
1 「メガネの松田」、「ニューメガネの松田」及び「キリンの絵」の各標章使用が眼鏡等の販売業者である他人の商品及び営業上の施設又は活動と混同を生ぜしめるとして、標章使用の差止め請求と損害賠償請求が認められた事例
2 不正競争行為により生じた損害額につき、商標法38条1項を類推適用して侵害者が得た利益額をもって一応の損害額を推定したのち、その50パーセントの支払いを命じた事例
被担保債権の一部につき競売申立をした根抵当権者が配当段階の債権計算書により右債権額を拡張することは許されるか(消極)
債務者から債権者に対し、新建物の築造により旧建物が消滅したとして、旧建物に対する根抵当権設定登記の抹消登記請求が棄却された事例
1 医療法人の従業員に対する看護婦募集のための出張命令が、業務命令権の濫用に該当するとして、不法行為にもとづく慰謝料請求が認容された事例
2 医療法人の理事に対する暴行行為を理由とする従業員に対する懲戒解雇が、懲戒解雇権の濫用に該当するとして、無効と判断された事例
家屋の賃借人が破産した場合、賃貸人が民法621条に基づく解約申入をするについては、正当事由を必要としないとされた事例
債権者の不当な執行を排除するため、第三者が強制執行を受けるおそれのある目的物について、所有権確認の訴えを提起することができるとされた事例