1 共有の性質を有する入会権に基づく登記請求権は、入会団体構成員らに総有的に帰属するが、入会団体の代表者は、右構成員らから委ねられた財産管理権限に基づき、右登記請求権を自己の名において行使し、訴訟担当として訴訟を追行することができる
2 数村入会において、当該入会地の共有形態は各部落住民らごとに各別に共有持分を有する関係にあるとした事例
3 数村入会における各部落住民らの有する共有持分割合の判断基準
債務者会社営業所長の事後的作成文書(証明書)は民事執行法193条1項の「担保権の存在を証する文書」に該るとされた事例
国の管理する1級河川の堤防上に成育するケヤキの木からの落葉による被害が、受忍限度内であり違法でないとした原審の判断が是認された事例
不動産の譲渡担保権者が先順位の抵当権又は根抵当権の被担保債権を代位弁済したことによって取得する求償債権と譲渡担保権の被担保債権の範囲
自転車に乗った母親に伴われ、子供用自転車に乗って走行中の4歳の男児が、右寄りに斜行したため、右側車道を発進した加害車に衝突されて死亡した事故につき、被害者側の過失を2割5分とした事例
建築工事請負契約書に設計図面の添付がなく、他に契約内容となるべき設計図面がない場合において、工事の瑕疵の有無を判定するには社会通念上最低限期待される建物の性状を基準として決するほかはないとされた事例
卵管結紮による避妊手術につき、医師に術後妊娠の可能性があることを説明しなかった義務違反があるとして、賠償責任を肯定した事例
1 調停調書の更正決定は裁判所が行うべきものであるとされた事例
2 土地明渡しの条項から建物収去土地明渡しの条項への更正決定が相当とされた事例
昭和47年11月出生の未熟児につき、診療関与医に酸素投与、眼底検査実施、並びに転送等に関する義務違反がないとされた事例
強姦致傷の犯跡隠蔽のため被害者を殺害すべく失神させた直後その所持品を奪った所為が強盗殺人未遂罪を構成しないとされた事例
会社に対する売買代金請求の訴えとその回収不能による商法266条ノ3に基づく取締役に対する損害賠償の訴えとには民訴法21条の併合請求の裁判籍が適用されるとされた事例
選挙運動者に対する金銭供与の共謀者間における供与資金の交付約束が供与の実行直後に履行された場合の供与の罪と交付の罪との関係
1 差止請求における抽象的不作為請求の適法性(否定) 2 差止請求と人格権侵害の内容 3 道路公害の差止請求と受忍限度 4 道路公害の差止請求と被告適格 5 国賠法2条にいう設置・管理の瑕疵 6 道路公害の損害賠償請求と受忍限度 7 道路公害による慰謝料の算定基準 8 公害による将来の慰謝料請求の適法性(否定)
覚せい剤を騙取後その返還請求又はこれに代る代価相当額の支払いを免れるため暴行・脅迫を加える行為と2項強盗罪の成否(積極)