助役が、その所属する普通地方公共団体に対し請負をしている株式会社の取締役であることは、地方自治法166条2項、142条に違反するとして市長を相手に助役の解職を求める訴えが不適法として却下された事例
1 いわゆる安全運転義務違反罪の構成要件に該当する行為の範囲
2 故意による安全運転義務違反罪の「罪となるべき事実」の摘示として不十分であるとされた事例
3 前方注視を欠いて一定距離進行した行為につき
(1)故意による安全運転義務違反罪が成立しないとされた事例
(2)故意による安全運転義務違反罪も過失による同罪も成立しないとされた事例
4 過失による安全運転義務違反罪の可罰性を基礎づける過失の程度
第一審判決言渡し後控訴審係属中に犯された本来判決事実と一罪関係に立つべき事実について起訴しても二重起訴にあたらないとされた事例
1 私立大学の再入学の許否は、学生の地位の復活の有無に直接かかわるので、法律上の争訟に当る
2 右大学の学費未納除籍者の再入学の許可については、学則上、裁量にかかるものであり、その裁量権の踰越の違法はなかったとされた事例
オフィス・コンピューターのリース契約において、リース料支払請求がコンピューターの入出力指導不充分等により信義則違反である旨の抗弁が排斥された事例
ビューティアカデミー学院の受講料の支払いについてクレジットを使用した者が、同学院の閉鎖したことにより受講契約を解除した場合には、クレジット会社の立替金支払請求を拒絶することができるとされた事例
財団法人法律扶助協会に対し、扶助申込みをした控訴人が、同協会の調査・審査が違法であるとして、同協会および調査委嘱を受けた弁護士を相手に慰謝料等の損害賠償を請求した事案につき、右違法性がないとして控訴人の請求が認められなかった事例
仮登記抵当権者が債務者を相手方として提起した供託配当金の交付請求権が自己に帰属することの確認を求める訴が認容された事例
1 当該建築物により生活環境上の悪影響あるいは災害の危険を受ける近隣居住者は、建築確認の取消しを求める法律上の利益を有するか(積極)
2 都市計画法に定める市街化区域であるとともに宅造法に定める宅地造成工事規制区域にある土地については、崖崩れ防止のための規制は右各法に基づいてなされるべきであって、建築基準法は適用されないから、建築主事は宅造法および都市計画法の許可書、検査済証によって建築基準法19条4項の適合性を判断すれば足りる
1 「壱百円」の記載と手形法6条1項にいう文字をもってした記載
2 金額を「壱百円」及び「\1,000,000-」と記載した約束手形の手形金額が100円と認められた事例
裁判官が酒気帯び状態で現場見分に臨み、当事者に「バカか」と暴言をはいても、名誉毀損ないし裁判を受ける権利を侵害する違法な行為であるとはいえないとされた事例