商品の先物取引を目的とする会社の外務員の顧客に対する先物取引委託契約の勧誘、締結、右契約に基づく一連の先物取引行為が一体として不法行為に当たるとして、顧客の外務員および会社に対する損害賠償請求を認めた事例
1 1個の行為により同一著作物についての著作財産権と著作者人格権とが侵害されたことを理由とする著作財産権に基づく慰藉料請求および著作者人格権に基づく慰藉料請求と訴訟物の個数
2 旧著作権法(明治32年法律第39号)36条ノ2所定の著作者の声望名誉の意義
市有地の一角に町内会等が地蔵像を建立し、あるいは移設するについて大阪市が与えた行政財産の目的外使用の許可等は、憲法20条3項、89条に違反しないとされた事例
優先債権につき他の物件の競売手続が別途に進行中である場合において剰余の見込みがないことを理由に不動産競売手続を取り消すことの可否(積極)
一方の親権者(父)から別居中の他方の親権者(母)及びその両親に対する人身保護法に基づく幼児(3歳3か月)の引渡請求を棄却した事例
ストレートパーマをした際パーマ液の使用ミスで女性の毛髪が脱落したことにつき、美容院の経営者に対し、慰謝料40万円と整髪料など10万円の支払いを命じた事例
車両追突による人身事故を仮装して保険会社から保険金を騙取しようとした被告人につき、業務上過失傷害罪の略式命令が確定していても、詐欺未遂の事実により公訴を提起することは確定裁判の既判力に触れない
昭和48年1月、同50年2月各出生の極小未熟児甲、乙が両眼を各失明するに至った場合に、各診療関与医につき、それぞれ、甲に対する説明義務の違反、乙に対する眼底検査義務の違反を認めながらも、右過失と失明との因果関係を各否定したが、いずれも右義務履践がなく各治療を受ける可能性を奪われたとし、これによる精神的損害につき各賠償責任が肯定された事例
自動車の運転による業務上過失致死傷事件につき
(1)禁錮以上の刑に処せられることにより被告人が失職することが考慮されて罰金刑の選択が相当とされた事例
(2)右の点を考慮しても罰金刑の選択は相当でないとされた事例
1 覚せい剤であるフェニルメチルアミノプロパン塩酸塩粉末を麻薬であるコカインと誤認して所持した場合の罪責
2 覚せい剤であるフェニルメチルアミノプロパン塩酸塩粉末を麻薬であるコカインと誤認して所持した場合における没収の適条
第三者丙が地方税法19条に規定する処分につき審査請求手続を経た場合と甲の提起した当該処分の取消訴訟についての審査請求手続経由の有無