昭和46年11月出生の未熟児が同網膜症により両眼とも失明するに至った事故について、賠償義務を否定した原判決を維持し、控訴を棄却した事例
トラックからの荷降ろし作業を行っていたフォークリフトと通行中の自動車との衝突事故がトラックの運行によって生じたものと認められた事例
いわゆる韓国(朝鮮)人二世同士の離婚の判決をするにあたって相対的に母に親権者適格がある場合大韓民国民法909条を適用して親権者は法律上自動的に父に定まっているものとして取り扱うことが法例30条により許されないとされた事例
スピ-ド違反した市議会議員を現行犯逮捕したことは違法ではないが、その後警察署に拘留し、弁護士との接見を拒否したことは違法であるとして、損害賠償の請求を認容した事例
1 成田闘争において逮捕勾留され、17日間欠勤したことを理由とする懲戒解雇を無効とした一審判決が取り消された事例
2 学歴詐称(大学中退を高校卒)を理由とする懲戒解雇が有効とされた事例
いわゆる投資ジャーナルグループの一員である証券金融会社の正規の選任手続によらない登記簿上の名目的代表取締役について、商法14条を類推適用して商法266条の3の責任を認めた事例
1 民事訴訟法312条1号の「引用文書」に あたるとされた事例
2 民事訴訟法312条1号にいう「所持」の意義
3 青色申告決算書の提出義務と税務署長の守秘義務との関係
精神分裂病に罹患していた被告人による道路交通法違反、業務上過失傷害事件につき、心神喪失の主張が排斥され心神耗弱と認められた事例
1 代表訴訟の提起と株主権の濫用(消極)
2 昭和56年改正前商法の下における完全子会社による親会社株式取得は同法210条に違反する
3 同法210条所定の除外事由がなく弊害がある場合においても自己株式取得は許容され得るとした事例
4 同法210条違反の自己株式取得による損害は取得と同時に発生するものである必要はなく、これと相当因果関係のある損害であればよいとした事例
預託金を支払ってゴルフクラブ賛助会の入会契約をした者がゴルフ場のオープン遅延(履行遅滞)を原因として契約解除をした場合の預託金返還請求権の可否(積極)
商品の先物取引を目的とする会社の外務員の顧客に対する先物取引委託契約の勧誘、締結、右契約に基づく一連の先物取引行為が一体として不法行為に当たるとして、顧客の外務員および会社に対する損害賠償請求を認めた事例
1 1個の行為により同一著作物についての著作財産権と著作者人格権とが侵害されたことを理由とする著作財産権に基づく慰藉料請求および著作者人格権に基づく慰藉料請求と訴訟物の個数
2 旧著作権法(明治32年法律第39号)36条ノ2所定の著作者の声望名誉の意義