国立東京芸術大学音楽学部バイオリン講座担当教授の職務権限には、学生のバイオリン選定についての助言、指導が含まれるとされた事例
砂糖の海外商品先物取引につき詐欺的勧誘等の違法行為があったとして会社・会社役員および担当従業員らの共同不法行為が認められた事例
前方注視を尽くしていても回避することができなかったと認められる歩行者との衝突事故につき、高速運転と前方注視義務違反の点がともに過失を構成するとされた事例
家庭用給湯器のゴムホースが外れて屋内が浸水するという事故について、右給湯器を設置した電化製品販売修理・水道工事業者の不法行為責任が認められた事例
交通事故の被害者の手の振戦、視力障害等の症状について、交通事故との因果関係につき証明不充分としながら、強制保険上の査定どおりの後遺症が残ったものと認めて損害額を算定した事例
1 地方自治法243条の2の規定は、普通地方公共団体の長の賠償責任について適用されるか(消極)
2 町長の違法な公金支出を理由とする損害賠償の請求は、地方自治法242条の2の住民訴訟によってすることができる
集中豪雨により山林が崩壊して発生した人身災害につき国賠法1条1項、2条1項に基づく県、町の賠償責任が否定された事例
恐喝被害者の捜査機関に対する犯罪事実の申告が加害者に相当な嫌疑があったとして身柄拘束され起訴猶予となった加害者の右被害者および東京都に対する損害賠償請求が棄却された事例
被害者(男・54歳)の後遺障害による逸失利益について、既存障害を考慮し、12年間にわたり70パーセントの労働能力の喪失を認めた事例
1 差止請求の適法性(肯定)
2 差止請求の法的根拠としての人格権侵害
3 新幹線列車の走行に伴う騒音・振動とこれによる被害の内容
4 差止請求と受忍限度
5 新幹線列車の走行と国賠法2条1項の適用(肯定)
6 損害賠償請求と受忍限度
7 後住者と危険への接近の法理
8 慰謝料額
9 将来の慰謝料請求の適法性(否定)
「賃借人の占有部分から出火したときは、賃貸人が無催告で賃貸借契約を解除することができる」旨の裁判上の和解条項は、賃借人において、右出火が賃貸人側に責があることまたは賃借人側に何らの責がないことを立証しない限り、無催告解除ができることを定めた趣旨であるとし、右特約による賃貸人の無催告解除を認めた事例
動産売買の先取特権者は、物上代位権を行使する前提として、破産手続きによらずに、売買代金債権の確認を求めることが許されるとされた事例
抵当権の目的たる建物に対する短期賃借権の設定が権利濫用にあたるとして賃借人に対して発せられた引渡命令が適法とされた事例
従業員株主制度の下での株式信託契約が、従業員株主に締結を強制され、かつ株主権のうち共益権のみを対象としていることを理由に、無効とされた事例