刑法234条の「業務」の該当性
(A)事件 町議会の審議・採決は公務であり、公務執行防害罪により保護されるから、刑法234条、233条にいう「業務」には含まれないとの主張が排斥された事例
(B)事件 臨時町議会の議事は威力業務妨害罪の「業務」に該当しないとの主張が排斥された事例
1 供述者が「国外にいる」に至った事由の如何と刑事訴訟法321条1項2号前段所定の供述不能の要件
2 供述者が出入国管理当局により国外に退去強制させられた場合と刑事訴訟法321条1項2号前段所定の供述不能の要件
併合出願は、特許請求の範囲に記載された発明の個数に応じた複数の特許出願が併合されているのではなく、複数の発明が一体となった1個の出願であるから、その一部の発明にかかる特許出願の放棄は、特許出願の一部放棄として特許法上予定されておらず、認められない。
1 動産売買の先取特権の物上代位に基づく債権差押命令の申立人は、物上代位権を取得したことを証する文書を提出すれば足りるとされた事例
2 先取特権の物上代位権の行使としての差押命令に対する執行抗告において、物上代位権の不存在または消滅等の実体上の事由を主張することができるとされた事例
1 組合員が製造する商品を販売する中小企業等協同組合法に基づく組合の販売行為も、不正競争防止法1条1項柱書の営業にあたり、当該組合も商品主体たりうる
2 電線・電灯線のコードプロテクターの梯形筒状体の形態が債権者組合の販売する商品表示として周知であったとしこれと類似する形態の商品を製造販売する行為が、誤認混同を生じ、その営業上の利害を害するおそれがあるとされ、差止めの仮処分が認可された事例
1 訴えを提起した者がその理由のないことを知り、あるいは容易に知り得た場合には、右訴えの提起が不法行為を構成するとされた事例
2 ジャーナリストに虚偽の情報を提供し、それが新聞報道されるに至り、他人の名誉を毀損した者の不法行為責任が肯定されたが、謝罪広告掲載の請求は棄却された事例
シャネルの商標権侵害に伴う損害賠償請求につき、侵害者の得た利益に相当する損害のほかに、信用毀損による損害の賠償を認めた事例
共同相続人の1人が他の共同相続人の一部の者を後見している場合において、後見人が被後見人全員を代理してする相続の放棄は、後見人みずからの相続の放棄と同時にされたときは利益相反行為にあたらない
設立中の会社の発起人が代表取締役として粉砕機等を買い受けた場合において、売主が、右会社が設立中であることを知っていたときは、右発起人に対し売買代金債務の履行を請求することができないとされた事例
水田再編事業実施要綱に基づいて転換水田の団地化を促進するために、集落などが団地化促進事業の推進会議を実施すれば交付することになっている補助金を交付したことが裁量権の範囲内の処分であって、適法であるとされた事例