破産宣告後に破産法人に課された予納法人税、法人府民税、予納事業税、法人市民税、過少申告加算税債権と破産法47条の財団債権(積極)
打刻機による鋼材打刻作業中の作業員が、シリンダーと受板Vブロックの間に手を挟まれて四指挫断創の傷害を受けた事故につき、同僚の右打刻機の操作に誤りがあったと認めることができないとされた事例
海上自衛隊員が苛酷な体育授業および陸上訓練によって胃腸障害に罹患したことを理由とする損害賠償請求が認められなかった事例
夏季一時金の支給対象期間中現実に労務を提供した労働者がその支給日前に懲戒解雇された場合において、右夏季一時金の支払請求権がないとされた事例
つけ売買における中間買主たる商社が中間売主たる商社に虚偽の物品受領書を作成交付し、また、売買物件を保管すべき倉庫業者が中間買主たる商社に虚偽の入荷報告書及び出荷報告書を作成交付した場合に、中間売主たる商社に対する不法行為責任が認められた事例
共同企業体の一構成員が共同企業体の請負った建設工事の材料につき第三者と締結した購入契約について他の構成員の責任が否定された事例
税関長により公売に付された収容貨物の最終取得者が貨物に存した瑕疵により損害を被った場合において右損害の発生につき税関長に過失がないとされた事例
高温の熱湯が豊富に湧出する源泉を観光名所として一般の観光の用に供している温泉地において飲酒酩酊のうえ右観光名所に立寄った観光客が同所の河川敷沿い遊歩道の河川敷側に設置された転落防止用の防護柵に腰かけようとし酔余誤って同地点から約1・5メートル下の河川敷上に設置された物茹で用の湯桶(源泉から流出する高温の熱湯を一時これに溜めて地元住民等の物茹での用に供するためのもの)内に転落して全身火傷により死亡した事故につき、右湯桶は転落防止用の蓋が取付けられておらずかつ転落防止用の防護柵もその高さ等が不十分なものであった点においてその設置、管理に瑕疵があったとして、これを設置、管理する財産区に損害賠償責任を認めた事例
1 土地改良法に基づく土地改良事業において、当初の事業計画で予定されていた支線農道の代りに、別の支線農道を新設することを内容とした事業計画の変更が、土地改良法87条の3第1項所定の事業計画の「重要な部分の変更」にあたるとされた事例
2 土地改良法87条の3第1項所定の事業計画の「重要な変更」について、同条項所定の変更手続をとらなかった瑕疵が治癒されたものとされた事例
宗教法人における特定人の法主たる地位の存否が寺院付住宅明渡請求の当否を判断する前提問題となっている場合に宗教上の教義の解釈に立ち入ることなく法主たる地位の存否についての判断ができるとした事例
本人から実印の交付を受けた者が権限踰越の代理行為をした場合において、相手方に、右代理行為をした者に代理権ありと信ずべき正当な理由があるとはいえないとされた事例
高専校の柔道クラブでの練習中コーチから技をかけられ倒された直後に発生した橋静脈破綻による硬膜下血腫と右の技をかけたこととの間の因果関係が否定された事例
昭和58年12月18日に行われた衆議院議員総選挙の当時、衆議院議員の定数配分を定めた公職選挙法13条等の規定は、選挙区間における選挙人の投票価値の較差の大きさの点で選挙権の平等に関する憲法の要求に反し、かつ、そのような較差が存するにもかかわらず憲法上要求される合理的期間内に是正されなかった点において、憲法に違反していたものである
ビデオゲームが、ブラウン管上に、フィルム映画に類似する連続した視覚的効果を生じさせる表現方法であって、再現可能な影像としてROMの中に電気信号として収納されることにより固定されていること、遊戯者の操作による変化が加わるとしても、一定のプログラムの範囲内の選択にすぎず同一性を保ち存続していて、その内容が知的文化的所産として独自の創作と認められるから、著作権法上の「映画の著作物」に当たるとされ、その無断複製ビデオゲーム機の設置上映について著作権侵害が問われ、利益額相当の損害賠償が認容された事例