①大阪地裁昭59.7.23
②大阪高裁昭60.6.12
③横浜地裁昭60.3.29
④大阪地裁昭60.7.30
⑤佐賀地裁59.6.29
⑥東京地裁昭60.1.29
⑦最高裁第二小昭60.5.17
⑧大阪高裁昭60.2.26
1 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和52年法律第80条による改正前のもの、以下「原子炉等規制法」という)24条1項は公益のみならず原子炉施設周辺住民の個人的利益をも保護目的とするとされた事例
2 原子炉施設から数キロメートルないし60数キロメートルの範囲に居住している者らに原子炉設置許可処分の取消を求める原告適格が認められた事例
3 原子炉設置許可処分の取消訴訟において原子炉施設の周辺住民が主張できる違法事由は原子炉等規制法24条1項3号中の「技術的能力」及び4号に係る事項に限られる
4 原子炉設置許可の安全審査の対象は原子炉施設の基本設計ないし基本的設計方針に係る事項に限られる
5 原子炉設置許可は裁量処分であるが、その裁量性は狭くて裁量権の行使上の制約が存し、右裁量の合理性の立証は被告が負担すべきである
6 内閣総理大臣のなした原子炉設置許可が手続的にも実体的にも適法であるとされた事例
7 スリーマイル島原子力発電所事故の存在が内閣総理大臣のなした原子炉設置許可の適法性を覆すものではないとされた事例
1 会社の名誉毀損を理由とする損害賠償等の請求が棄却された事例
2 新聞社に虚偽の情報を提供した者の不法行為責任が否定された事例
3 新聞報道が個人の名誉を毀損するとして、慰藉料の支払いが認められた事例
側溝部分を走行していた自転車が道路に戻ろうとして転倒し運転者が自動車に轢過された事故において路面と側溝部分との段差の存在につき道路の設置管理に瑕疵がないとされた事例
公文書について具体的な権利、利益等の関わりを持たない県民は公文書の閲覧等の拒否処分の取消しを求める法律上の利益を有しないとされた事例
審決が根拠とした引用意匠の周知性を立証するための補充的な証拠を提出するならともかく、その引用意匠が意匠法3条2項にいう周知の形態を示すものとは認められない場合、これと離れて審判手続に現われなかった証拠に基いて出願意匠が周知の形態から創作容易であることを主張・立証することは許されない
自家用自動車保険約款所定の「酒に酔って正常な運転ができないおそれがある状態で被保険自動車を運転しているとき」に発生した交通事故とはいえないとして免責の抗弁を排斥した事例
右方から接近してくる足踏み自転者をロードミラーにより認めながら、時速5キロメートルの速度で見通しの悪い交差点に進入した自動車運転者に、一時停止義務違反、徐行義務違反等の過失がないとされた事例
破産債権確定訴訟において、同一融通手形につき手形買戻債権と手形決済資金請求債権の二重の破産債権届出を認めた一審判決が取り消された事例
市が、職員の自己破産、退職に伴い、退職金から控除してなした同人の職員共済組合および職員厚生会に対する借入金債務の弁済のための各払い込みが、右退職手当金債権のうち自由財産に属する部分によってなされたから、否認の対象にできないとされた事例
パチンコ店従業員が終了台開放のことから客との間で喧嘩となり同店3階の社員寮において客に傷害を負わせた場合に被用者が事業の執行につき第三者に加えた損害にあたるとされた事例
1 無職男子(事故当時47歳)の休業損害を否定し逸失利益を症状固定時の年齢(48歳)の賃金センサスによる平均賃金の7割相当額を基礎として認定した事例
2 脾臓喪失、頭部外傷等の後遺症を受けた右被害者の労働能力喪失率を60パーセントと認定した事例
3 示談契約の抗弁を排斥した事例
4 T字型交差点の横断歩道上の歩行者に赤信号無視の直進の自動二輪車が衝突した事故で、歩行者の過失を認めなかった事例
被控訴人(被申請人)が茶の商品に使用する「高崎茂木園」「高崎市茂木園」の商標が、控訴人(申請人)の登録商標「茂木園」に類似するとして、先使用等の抗弁が却けられ、立保証とする使用差止仮処分申請が認容された事例(原審取消)
症状固定後も悪化している胸部臓器の機能障害を交通事故と相当因果関係あるものとして現症状を含め100パーセントの労働能力喪失率を認めた事例
電気機器用キャビネットの製造会社で、原材料のバッフル板の切断の作業に従事中負傷した事故につき、使用者たる会社に、原告ら作業員に右作業機械の危険性とその対処する措置を教示するか、助手を1名配置すべき安全保証義務があるのに右義務に違背したとして損害賠償責任が認められた事例