クレジットカードの利用に限度額の定めがあり、かつ、契約者の自筆による署名がなければカードを使用できない旨の特約があっても、契約者は、他人がカードを不正に利用して負担した右限度額を超える債務について支払義務を免れることはできないとされた事例
倒産した有限会社の代表取締役および取締役がその職務を行うにつき、悪意または重過失がないとして、有限会社法30条の3の損害賠償責任が否定された事例
学説ないし思想の独自性それ自体は著作権法上の保護の範疇には属さず、しかも被告の著作が原告の著作物と表現形式上同一性、近似性を備えていないとして、著作権侵害等を理由とする損害賠償請求権が否定された事例
同種の契約においてしばしば紛争が生ずる例があっても、当該事件の具体的事実関係から将来紛争が予想されると認定できる場合でなければ、民訴法356条1項の「民事上ノ争」があるとすることはできないとした事例
商法583条2項の規定によって発生する荷受人の運送賃その他の費用の支払義務の履行場所は同法516条の規定により定まる
村長がその職務執行行為に関し個人として訴えられた損害賠償請求事件の応訴のための弁護士費用を村の予算から支出したことが違法な公金の支出にあたるとされた事例
共有者の一部の者の名義にされた所有権移転登記又は所有権移転請求権仮登記につき他の共有者が抹消登記手続を求めることができる範囲
公路に通ずる通路があるがその形状、幅員等からして社会通念上その土地の利用にとって不十分なものであるとして民法213条による囲繞地通行権を認めた事例
被害者の症状を「頭部捻挫、腰部挫傷」としたのは医師が被害者の訴を信じて誤診したことに基づくものであって全て交通事故と関係がないとされた事例
1 訂正審判の係属中に当該実用新案登録の無効審決が確定した場合における訂正審判の請求の適否
2 訂正審判の請求が成り立たない旨の審決の取消訴訟の係属中に当該実用新案登録の無効審決が確定した場合における訴えの利益の有無
殺人教唆等の公訴事実につき被教唆者の供述の信用性を肯定しアリバイの成立を否定した原審の判断が支持し難いとして破棄された事例
糖尿病性網膜症患者に対する右眼硝子体手術により失明するに至ったとし、右手術に関する説明義務違背のみを理由とする主張を認容し、右手術関与医師および病院の賠償責任を肯定した事例
①松江地裁昭59.4.25
②福岡地裁小倉支昭59.2.16
③京都地裁昭59.3.30
④名古屋地裁昭58.11.14