不動産について登記原因たる贈与を否定して所有権移転登記の抹消登記手続を求める前訴を提起して敗訴した者が右贈与の負担の不履行を理由に贈与契約を解除したとして所有権移転登記を求める後訴を提起した場合において後訴の提起は信義則に違反するものとはいえないとされた事例
職場の上司から思想の表明を強要されたとして慰藉料を請求したが、それは会社の強要とはいえないとして請求を棄却された事例
1 信販会社東北地区本部の管理課長が支配人として選任・登記されている場合、その者がした訴訟代理行為は適法か(消極)
2 右の者がした訴訟代理行為は追完追認により有効になるか(消極)
1 公職選挙法138条2項の規定と憲法21条
2 公職選挙法138条2項にいう「選挙運動のため戸別に特定の候補者の氏名を言いあるく行為」にあたるとされた事例
農地の売買契約成立後、市街化調整区域に編入された場合にも、農地法上の許可申請協力請求権は、売買契約成立の日から10年の経過により時効消滅するとした事例
1 当時者が一審で敗訴し、控訴しなかったとしても、弁護士である訴訟代理人の解任、請求の放棄と同視することはできない
2 弁護士報酬請求が排斥された事例
1 破産法366条の9の事由は具体的に認定される必要があるか(積極)
2 破産者が賭博や飲酒遊興していた事実だけでは、破産法375条1号の事由は認められないとした事例
3 破産者が破産手続中に所在不明であったことを理由に免責が不許可とされた事例
釈明処分のため口頭弁論を開いた後弁論を終結せず、判決言渡期日の告知、呼出手続もしないで、民訴法202条により訴えを却下した原判決に手続違背があるとされた事例
仮登記担保権の清算期間徒過後に、債務者が代物弁済予約完結権行使による所有権移転を追認したことにより、所有権移転の効力が生じたものとされた事例
刑事被告事件において無罪判決が確定した事案について、検察官の公訴の提起に違法性が認められないとして、請求を認容した原判決を取消し請求を棄却した事例
1 人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律3条にいう「排出」及び「事業活動に伴って」の意義
2 工場から塩素ガスが流出し、地域住民ら公衆の身体に危険を生じさせ、傷害を負わせた事故について同工場の製造課長らが過失により右ガスを排出したとして、同法3条2項違反の罪が成立するとされた事例
公示送達により離婚無効確認・婚姻取消等の判決の送達を受けた者が控訴期間を遵守することができなかったのは、離婚無効の追及を免れようとして住所を秘匿していたためで、訴訟も予測された状況の下では、重大な過失があるといわざるをえず、責に帰することのできない事由はないとして控訴の追完を許さなかった事例
1 著作権法上の美術の著作物とは、純粋美術の作品や一品製作でつくられる美術工芸品のような鑑賞の対象となるものに限られるから、実用新案の実施品として作成された索引表と7色の標識体を組合わせた万年暦は美術の著作物に当らないし、また実用新案の実施品である以上、学術上の著作物性も有しない 2 万年カレンダーに関する実用新案権を侵害する差止請求が認容された一事例
テレビゲームの内容を決定し、コンピューターに仕事をさせるための各種の情報及び命令並びにその組合わせ方をアッセンブリ言語を用いて表現した原告のプログラムが学術の範囲に属する著作物であり、被告作成のPC基板中のROMに収納されたプログラムがその複製物にあたるから、原告の著作権を侵害するとして、差止請求、損害賠償請求が認容された事例
1 仮処分申請人は仮処分決定のうち解放金を定めた部分に対し通常抗告をすることができるか(積極)
2 仮処分決定につき解放金の定めをすべき特別の事情と主張責任(消極)
1 株式会社(そごう)の特需部長が、その代理権限がないのに、会社を代理して締結した保証契約につき、表見代理の成立が否定された事例
2 右特需部長の無権代理行為により、取引の相手方が損害を被った場合において、相手方に重過失があるとして、民法715条の責任が否定された事例