被告人及び共犯者とされた者と犯行とを結びつける客観的証拠が乏しく、被告人らの多数の自白が主たる証拠となっている爆発物使用事件において、自白の信用性に疑問があるとして無罪とされた事例
優先権に基づく特許出願の際に提出される第一国出願の明細書は、優先権証明の効力を持つに過ぎず、発明の内容を開示させる資料とはなり得ないから、その翻訳の際の誤訳があったことを理由に、明細書中の「臭素」を「硼素」と補足することは許されない
マジックホンに関する二つの裁判例
(イ)マジックホン製造者に対して有罪を言渡した事例
(ロ)可罰的違法性なしとして無罪を言い渡した原審を破棄し有罪を認定して自判した事例
遠洋まぐろ漁船につき本邦を出発し1年有余の漁獲ののち帰港するまでの全航海が商法842条6号所定の「航海」にあたるとされた事例
有責配偶者の離婚請求はその有責性が著しく社会的倫理観、公序良俗ないし信義則に反する場合に限り権利の濫用として許されないとした事例
1 自衛隊機の墜落事故につき、着陸援助措置に国の安全配慮義務違反を肯定した事例
2 葬祭費、弁護士費用の賠償請求を否定した事例
電力会社及びガス会社の電気、ガス料金の値上げ申請に対する認可が違法であるとして、国に対し損害賠償を求める訴訟において、国の所持する公聴会調書、物価安定会議特別部会議事録、査定報告書等の文書が民訴法312条3号後段の文書に当るとして、国に右文書の提出を命じた事例
仮登記担保権者が仮登記担保を実行するに際し仮登記担保契約に関する法律5条1項に定める通知を欠欠した場合における後順位担保権者の本登記承諾義務
奈良公園の鹿の農業被害について、春日大社が鹿の所有者であり、愛護会がその占有者であるとして、損害賠償責任が認められた事例
1 地方税法上の特別土地保有税の返還については、納税者の申告に明白かつ重大な瑕疵があって、それが当然に無効と解されるような場合には、不当利得返還請求をなすことも許される
2 不当利得返還請求権に基づき右税の返還を求めるには、地方税法上の異議申立て又は審査請求に関する手続を経ることを要しない
1 採石業者が岩石採取計画認可申請書に添付した書面が、採石法施行規則8条の15第2項7号所定の「権限を示す書面」に該当するとされた事例
2 採石法33条の4の規定は、公益的見地から採取計画を規制するものであって該土地の所有権等私法上の権利を保護しようとするものではない
3 公害等調整委員会のした裁定の取消訴訟において原告の新たな証拠の申出が、鉱業等に係る土地利用の調整手続等に関する法律53条1項2号所定の要件を具備しているものとは認められないとされた事例