1 夜間山間部道路を走行中の車両が急カーブを曲り切れず、崖下に転落した事故につき、車両の運転者が誰であるかが争われた事例
2 右道路の管理者である大阪府に営造物管理責任を認めた事例
審決取消訴訟係属中になされた分割出願は、適法になされた別個独立の特許出願手続にほかならないから、訴の取下があっても、有効な出願手続として存続する
堀こたつの側部、底部の木枠が長年の使用により蓄積過熱されて炭化状態になり、火種容器内の灰の量が通常に比べ少量であったため、過度に過熱された底部木枠が発火したことによって生じた火災について、堀こたつを使用していた者の重過失を否定した事例
建物賃貸借の解約の申入れの正当事由の判断において、貸主側と借主側の事情の比較衡量だけでは、双方共に自己使用の必要性等の根拠が十分とはいえないが、貸主側が立退料を支払うことによって、正当事由を具備するに至ることを認めた一事例
別除権を有する破産債権者の届出債権に対する債権調査期日における破産管財人の異議は、右破産債権届出の時効中断の効力を失わしめるものではないとされた事例
1 建築士が過去の建築確認代理申請において違法な行為をしたことを理由に、その建築士が代理人として申請している他の建築確認事件の審理や許可を停止することは違法であるとされた事例
2 建築士が過去の建築確認代理申請において違法な行為をしたことは、それを理由に他の事件の審理、許可を停止されたことに基づくその建築士の損害賠償額を過失相殺すべき理由とならないとされた事例
1 区分所有建物の共用部分に附合した設備に対する第三者からの撤去請求につき右建物の管理組合が被告適格を有しないとされた事例
2 区分所有建物の管理組合につき民法44条1項の規定の準用が否定された事例
刑事裁判で犯人と断定しうる立証がないとの理由により無罪になった者の国家賠償請求が、検察官の公訴提起等に違法はなく、かつ、原告が無実であることの証明もないとして棄却された事例
留置人名簿は警察署長が自己の職務として被疑者の留置を適正に行うために作成する文書であって民訴法312条3号前段、後段の文書にあたらないとされた事例
現行犯逮捕の際の警察官による傷害を理由とする国家賠償請求事件の原告が右傷害及びその程度立証のためにしたいわゆる被疑者写真(右逮捕直後に警察官が原告の顔面を撮影した写真)の原板についての検証物提示命令の申立が却下された事例
1 商品取引所法8条で禁止されている商品は、同法2条2項所定の指定商品に限らないとされた事例
2 大阪金為替市場で金地金を売買するよう委託した契約が公序良俗に反するとして無効とされた事例
3 金地金の予約取引につき、著しく不公正な方法で顧客を右取引に引込んだとして、業者らの不法行為責任を認めた事例
国立大学ヨット部の合宿練習中に起きた死亡事故につき、学校側に安全配慮義務違反、営造物設置管理の瑕疵がいずれも認められず、国に対する損害賠償請求が棄却された事例
業務上過失傷害等の罪により起訴され証明不十分により無罪の判決を受けた場合であっても、起訴前の勾留、公訴の提起・追行、起訴後の勾留が違法として損害賠償を請求することができないとされた事例