1 吸引分娩によるハゲが、医師の分娩、第一期において腹圧をかけよとの指示及び分娩第一期で吸引分娩術の適応がないのにこれを行った過失により発生したとして医師に損害賠償責任を認めた事例
2 将来予想されるハゲを小さくするための手術費用とハゲをかくすためのカツラの費用を損害と認めた事例
妻の節度を越えた宗教行為によって婚姻関係が破綻し、夫の女性関係や家出は右破綻したのちに生じたものであるとして、夫の妻に対する離婚請求を認めた事例
電話料金を計算するための電気的信号の送信を妨害することは有線電気通信法上の有線電気通信を妨害することに該当し、電電公社の課金業務も偽計業務妨害罪の対象となる業務であると認定した事例
被告らが、制糖作用のある健康食品として販売していたバンザクロ・ガバの果実を顆粒、粉末等にした商品に「制糖茶」等の標章をしたことが、原告の登録商標「制糖」(指定商品、第29類 茶、コーヒー、ココア、清涼飲料、果実飲料、氷)の商標権を侵害するとして販売利益額の20%相当の損害賠償が認められた事例
民事執行法63条の規定を看過してされた売却許可決定であっても優先債権者の不服申立がない限り取り消すことができないとされた事例
四会連合協定工事請負約款30条は、契約締結時に、あっせん、調停又は仲裁に付する建設工事紛争審査会を定めることによって、はじめて仲裁契約としての効力を生じるとした一事例
1 自筆証書遺言について、遺言書中の不適式な訂正が明らかな誤記の訂正といえないとした事例
2 右訂正を無効としつつ、遺言を有効とした事例
借家法による解約申入れについて、正当事由の一要素として、都市再開発法による市街地再開発の必要性(木造低層建物の除却等)を斟酌しうるとした事例
自己破産の申立をした債務者に対し、破産法140条による国庫からの仮支弁をしないで費用の予納をさせたことが適法とされた事例
相続財産管理人が、被相続人の選任した訴訟代理人を解任し、訴えを取り下げるのは、いずれも民法103条の行為に含まれず、家庭裁判所の許可を要すると解すべきである
ヘリコプター整備員から同会社に対する4アルキル鉛中毒症罹患を理由とする損害賠償請求について、右会社の安全配慮義務違背を認めたが、早期治癒の状況等からその損害を慰藉料に限定した事例
乳児に対する種痘に際し、禁忌者の識別判断を誤った担当医の過失を認め、右実施による知能障害と運動障害の結果について、国及び市の国家賠償法に基づく賠償責任を肯定した事例
1 商品取引員が委託証拠金を徴することなしに商品市場で売買取引をした場合における商品取引員と委託者との間の契約の効力
2 商品取引の委託者が委託証拠金の預託をしない場合における商品取引員の受託建玉の処分義務