建築工事について、工事が途中で中断し予定された最後の工程を終えない場合は、工事は未完成というべきであり、他方予定された最後の工程まで一応終了し、ただそれが不完全なため補修を加えなければ完全なものとならない場合には、その目的物に瑕疵があるときに該当すると解すべきである
いわゆる公図上に表示されている土地が、現地に存在しない場合にも登記官の公図に対する実質的調査義務を怠ったとはいえないとされた事例
宅地建物取引業者が、取引物件たる土地が売買時の現状で住宅等の建築用敷地に供しうるものでなければならないのに、宅地造成等規制法及び建築基準法上の制限事項を確認せず漫然と現地の案内をし、物件説明書でも右制限事頂が付いていないとして売買契約の媒介をしたものと認め、右媒介に過失があり不法行為責任を負うとした事例
暴走族先頭車両の運転者であっても、当時の状況にてらし、右折の際に、後続の仲間の車両が対向車線に出てこれを逆進して走行していることにつき、予見可能性が認められないとした事例
仮差押命令の執行期間内に仮差押登記及び右命令に基づく強制管理の申立がされた場合において、右期間経過後にされた強制管理開始決定の適否(消極)
国税犯則取締法に基づく差押処分の無効確認等を求める訴につき、被告を税務署長から収税官吏に変更することの許可を求める申立が、原告に重大な過失があるとして却下された事例
負担の履行期が贈与者の生前と定められた負担付死因贈与の受贈者が負担の全部又はごれに類する程度の履行をした場合と民法1022条、1023条の規定の準用の有無
宝くじ1枚が当選したが、それが数人で共同購入した分か個人で購入したかが特定できない場合には、賞金は出資金の割合に応じて分配すべきものとされた事例
1 法律相談における回答につき不法行為が成立する場合
2 法律相談における回答につき弁護士の不法行為責任が否定された事例
3 受任事件の処理等につき弁護士の委任契約上の債務不履行責任、不法行為責任が否定された事例