競落建物の敷地賃借権の不存在を理由とする民法568条1項、566条1、2項による契約解除の主張及び競買申出の要素に錯誤があるとする主張をいずれも排斥した事例
昭和50年法律63号により改正された衆議院議員定数配分規定は、昭和55年6月22日当時、最大格差が3.95対1の割合に達し、合理的に是認することのできない投票価値の著しい不平等が存在したから、平等選挙を保証した憲法に違反するとされた事例
船舶の所有者等の責任の制限に関する法律の責任制限規定による損害賠償債権の行使の制限と憲法29条3項を根拠とする損失補償請求(消極)
警察官が告訴を受理しなかったこと、提出された犯罪の証拠物を領置しなかったこと、脅迫行為をしたことなどを理由とする国家賠償請求につき、警察官に違法な職務行為が認められないとして請求を棄却した事例
1 婚姻費用分担義務不存在確認の請求を一部認容した事例
2 夫婦双方からの離婚申立を各認容する一審判決後における婚姻費用分担義務の存否(積極)
1 私鉄沿線に居住し、これを日常利用している者は、陸運局長がした右私鉄の特急料金変更の認可処分の取消しを求める法律上の利益を有する。
2 昭和18年に制定された許可認可等臨時措置法は、戦争遂行目的のために制定され、また現在の法制度に適合しない等の理由で、失効している。
3 行訴法31条1項に基づく事情判決をした事例
不動産仲介業者の仲介により一旦売買契約が成立したが業者に重要事項告知義務違反がありこれに基因して売買契約が解除された場合に仲介報酬請求権を否定した事例
子会社の全株を所有し、かつ従業員の1人をその代表取締役として派遣している親会社に対する法人格濫用を理由とする損害賠償請求を棄却した事例
担保物件を換価して弁済を受けることを内容とする不動産譲渡担保権の消滅時期は、担保権の実行としての第三者への所有権移転時期と解するのが相当である
1 仲介業者の仲介が一たん終了した後、2年を経て当事者のみで売買契約を成立させた場合でも、仲介と売買契約成立に因果関係が認められるとされた事例
2 買主に対する報酬請求が一部認められ、売主に対する報酬請求が認められなかった事例