日本の会社が日本国内で締結し日本国内で履行すべきものとされた消費貸借契約に基づいて外国会社に対してする賃金返還請求事件については、わが国に裁判権があるとされた事例
目撃証人の検面調書につき、法廷証言と実質的に異なり、かつ特信性ありと認めるとともに、事実誤認または量刑不当の控訴趣意として「訴訟記録及び原裁判所において取り調べた証拠に現われている事実以外の事実」が示され、かつ所要の疎明資料が添付されていない場合であっても、これに併せて「訴訟記録及び原裁判所において取り調べた証拠に現われている事実」あるいは他の控訴理由が適法に主張されているときは、控訴棄却の決定をなすべきではないと判示した事例
地方教育行政の組織及び運営に関する法律38条1項の規定にかかわらず、市町村教育委員会の内申なくしてなされた県費負担の教職員に対する懲戒処分が適法とされた事例
衆議院議員1人当りの選挙人数の比率が3.88対1となった場合において、これを是正するための法案を提出発議しなかったとしても、内閣の構成員又は国会議員に故意又は過失があったとはいえないとされた事例
指名債権が二重に譲渡され、確定日付のある各譲渡通知が同時に債務者に到達した場合における右二重譲受人相互間においては、二重譲受人の一方は他方に対し、互いに平等の割合で譲受債権に対する権利を主張することができるものと解するのが相当であるとされた事例
建物収去、土地明渡を命ずる確定判決に対する請求異議訴訟の提起等が不法行為に該るとして、右訴訟の応訴に要した弁護士費用を損害として賠償を命じた事例
1 ゴルフ会員権取得のため市長がした公金の支出と地方自治法232条の2の準用(肯定)
2 右公金の支出が「公益上の必要」に基づくものではないとはいえないとされた事例
少年のいわゆる家庭内暴力に耐えかねて実子(15歳)を絞殺した父について、殺害にいたるまでの間の事情を詳細に認定した上、執行猶予の判決を言渡した事例
債権者が債権の消滅していることを知りながら債務者に対して訴を提起し、債務者欠席のまま勝訴の判決を得て強制執行したとしても、債務者は既判力に反する主張ができない関係上、右債権者の行為を不法行為と主張して損害賠償を請求することができないとされた事例
1 破産法70条1項本文による仮差押の失効は民事執行法87条2項にいう「仮差押がその効力を失ったとき」に当らない
2 競売申立人の抵当権に優先する仮差押債権者の請求債権が破産手続きにおいて確定した場合には、抵当権者は右競売手続では配当を受けられないことになるから、右競売申立は、不適法として却下を免れない
1 退職願(雇傭契約の合意解約申入れ)の撤回が信義則に反せず、許容されるとされた事例
2 労働契約上の地位確認の訴えの提起及びその訴訟の係属によって、右契約を前提とする賃金及び一時金の債権の消滅時効が中断するとされた事例
原告の主張する売掛債権は架空であるから原告の住所地の裁判所に民訴法5条の規定による管轄がないとしてされた移送の申立が、右債権の発生原因について一応証明するだけの証拠資料が存在するとして却下された事例
別件の建築基準法違反行為を是正しないことを理由として建築確認申請等の審査を停止することが違法であるとする市に対する損害賠償請求が認容された事例
1 住宅手当を割増賃金算定の基礎に算入すべきものとした事例
2 労働協約が労基法37条を潜脱する目的で締結されたものとして無効であるとされた事例
大麻すなわち大麻草はカンナビス、サテイバ、エルの一属一種であると解すべきであり、かつ、大麻取締法1条にいう大麻すなわち大麻草(カンナビス、サテイバ、エル)の定義は明確であって同法は罪刑法定主義を定めた憲法31条に違反しないとした事例