酒に酔ってスナックの女経営者に乱暴したため1000万円の損害賠償を支払う旨約した示談契約が強迫によるものとは認められないとされた事例
X所有の土地上に建物を所有するYに対し建物収去土地明渡を請求する訴訟の判決において、Yの右土地の占有は法律上の原因のない占有であると判断されるが、Xの右請求は権利の濫用であるとして棄却する場合、右訴訟係属のときからYを右土地の悪意の占有者とみなし、民法704条によりYに右土地の相当賃料額の利益に利息を付して返還する義務があるとした事例
両脚多毛症の女性に対し、事前に永久脱毛の困難等についての説明もなく、看護婦によりなさしめた脱毛治療不成功の結果につき、医師の説明義務違背による責任が肯定された事例
1 司法警察員及び検察官作成の自白調書の任意性に疑いがあるとされた事例
2 右自白調書が起訴後の余罪取調べ及び起訴後の被告人取調べとして許される限度を超えた違法な取調べに基づくものとされた事例
3 右自白調書に一及び二の各事由があるため当該供述者である被告人に対してばかりでなく共犯者である共同被告人らに対しても刑訴法321条又は同328条の書面としての証拠能力がないとされた事例
被保全権利たる土地の所有権を交換契約によってすでに喪失していたにもかかわらず、あえて仮処分申請に及んだとして、故意による不法行為責任が認められた事例
離婚した夫が妻の実家から幼児を連れ出し実兄夫婦に預けていることが人身保護法及び人身保護規則にいう拘東にあたるとされた事例
精神錯乱者を警察署に保護し親族等の引取要求に応じなかったなどの警察官の行為が違法でないとし国家賠償が認められなかった事例
1 軽犯罪法1条15号にいう官職の詐称にあたるとされた事例
2 対話の一方が相手方の同意を得ないで会話等を録音することが違法でないとされた事例
実刑判決が言い渡されて確定した罪のいわゆる余罪について、刑法25条1号を適用してさらに執行猶予を言い渡すことは許されないとした裁判例
1 交差点入口における一時停止義務違反は、交差道路の歩行者との関係においても、業務上の過失の内容となり得る
2 検察官から、当初の訴因であれば有罪となしうるのに、変更後の訴因によると無罪となるような場合において、かかる訴因変更請求がなされたのに対し、裁判所がこれを許可し、訴因の再変更を促し又は命ずる措置をとることなく無罪判決を下したことは、審理不尽の違法があるとした事例
土地賃貸借契約の更新拒絶につき公務員である賃貸人が退職後医薬品卸販売会社を経営するため土地を使用する必要があることにより正当事由が認められた事例