1 訴訟上の因果関係と疫学的因果関係
2 化学企業が操業を行うに際して作業従業者の健康を確保するために尽くすべき注意義務
3 加害者側の説明不十分等を理由に、損害賠償請求権放棄条項の効力が否定された事例
4 民法724条後段の20年の期間の法的性質を時効であると解し、長い潜伏期間を経た後に損害が発生するような場合、その起算点は損害発生時であるとした事例
5 民法724条前段の短期消滅時効の起算点
6 同一不法行為による被害者が多数いる場合に一部被害者に損害金を支払いながらも、他の一部被害者に対して消滅時効を援用することは、権利の濫用に該るとされた事例
7 労働者災害補償法および厚生年金保険法に基づく保険給付金は、既払額についてのみ損害賠償債権額から控除するとされた事例
8 公害健康被害補償法に基づく補償給付金は、既払額についてのみ損害賠償債権額から控除するとされた事例
1 倒産会社の金融機関に対する割引手形買戻しを援助した債権者の行為につき詐害行為取消権の行使が認められなかった事例
2 取消債権者が取消権行使の効果として認められる原状回復請求権を自己の受益者に対する債務との相殺に供しうるか(消極)
地方公務員法(昭和40年法律第71号による改正後)上の職員団体に加入している単純労務職員について不当労働行為救済の申立権が認められた事例
遠足の目的地で合流した二小学校の児童間の喧嘩による傷害について右両校の引率の教職員に監護義務違反があったものとし市に対する損害賠償請求が認められた事例
新聞紙上に選挙関係の記事を掲載するにあたり「主な候補者」又は「有力な候補者」という表現を用いたことが選挙の公正を害するとは認められないとされた事例
覚せい剤の押収手続につき、職務質問に伴う所持品検査として許容される限度を著しく逸脱したものとは解されないとして、その覚せい剤の証拠能力を肯定した事例
海上自衛隊、対潜哨戒機の墜落死亡事故につき国の安全配慮義務違反が認められないとして遺族の損害賠償請求が棄却された事例
覚せい剤の使用及び所持について、犯行当時覚せい剤中毒等により少なくとも心神耗弱の状態にあっても、責任能力がある当時における覚せい剤の反復使用、継続所持の意思が実現されたものと認められる場合には、刑法39条を適用すべきではないとした事例
別会社による工場経営で合名会社自体形骸化し社員間に右工場の利用をめぐり決定的な対立がありこれを打開する手段がないとして合名会社の解散判決請求が認められた事例
所有権留保特約付割賦払売買契約により自動車を買受けた者から右自動車の保管委託を受けた者が、保管料債権について留置権を主張することは、その制度の趣旨に照らし許されないとされた事例
売買契約締結と同時に商品の引渡しと代金全額の支払いを了した場合には訪問販売等に関する法律6条1項による契約の解除ができないとした事例