手形金請求訴訟において手形金額に相当する貸金請求の予備的主張が追加されたことにより手形買戻請求権の消滅時効が中断されたと認められた事例
地代不払による土地賃貸借契約解除にあたり地上建物抵当権者に対して地代支払の催告又は地代延滞の事実の告知をしなくとも、解除が信義則違反又は権利濫用にはならないとされた事例
控訴審における反訴の提起につき、相手方の同意が得られない場合には、これを独立の訴えとして第一審裁判所へ移送すべきものではなく、不適法として却下すべきものである
妊婦が妊娠中毒症に伴う子癇発作により錐体外路疾患を後遺とした場合において、医師につき入院等の指示及び処置上の義務違背がないとされた事例
私立高校の不正入学の運動資金ないし運動の対価として金員を詐取されたとする損害賠償請求、入学斡旋の委任の取消を理由とする右金員の返還請求を民法708条本文を類推適用ないし適用して棄却した事例
1 全電通労組の支部に民訴法46条による当事者能力が認められた事例
2 参議院議員選挙に際し、特定政党の候補者を応援支持するとの組合決議に違反して、他の政党の候補者を支持する旨の内容を記載したビラ等を配布する等の選挙活動を理由としてなされた統制処分が無効とされた事例
3 名誉毀損につき、謝罪文の交付、謝罪広告を命ずることは相当でないとされた事例
小児が麻疹から麻疹脳炎を発症するに至った場合に、その診療に関与した開業医につき、医療契約上の義務違背がないとされた事例
1 訴訟上の因果関係と疫学的因果関係
2 化学企業が操業を行うに際して作業従業者の健康を確保するために尽くすべき注意義務
3 加害者側の説明不十分等を理由に、損害賠償請求権放棄条項の効力が否定された事例
4 民法724条後段の20年の期間の法的性質を時効であると解し、長い潜伏期間を経た後に損害が発生するような場合、その起算点は損害発生時であるとした事例
5 民法724条前段の短期消滅時効の起算点
6 同一不法行為による被害者が多数いる場合に一部被害者に損害金を支払いながらも、他の一部被害者に対して消滅時効を援用することは、権利の濫用に該るとされた事例
7 労働者災害補償法および厚生年金保険法に基づく保険給付金は、既払額についてのみ損害賠償債権額から控除するとされた事例
8 公害健康被害補償法に基づく補償給付金は、既払額についてのみ損害賠償債権額から控除するとされた事例
1 倒産会社の金融機関に対する割引手形買戻しを援助した債権者の行為につき詐害行為取消権の行使が認められなかった事例
2 取消債権者が取消権行使の効果として認められる原状回復請求権を自己の受益者に対する債務との相殺に供しうるか(消極)
地方公務員法(昭和40年法律第71号による改正後)上の職員団体に加入している単純労務職員について不当労働行為救済の申立権が認められた事例