土地登記簿表題部所有者欄に「財団法人朝鮮総督府部内職員共済事業後援会」の記載があることから、右財団法人が現存するものと推認した事例
真宗大谷派の宗議会開催禁止の仮処分に違反して開催された宗議会で選出された役員が職務の執行にあたっているとしても、右役員の職務の執行に不適切な点がなくかつ宗務運営に混乱が生じていない以上、右役員の職務執行の停止を求める仮処分を求めることができないとされた事例
執行異議却下決定の抗告状が直接抗告審に提出された場合それを却下すべきであるとした事例(〔イ〕事件)と原審に移送すべきであるとした事例(〔ロ〕事件)
収入役が町長の公印を冒用する等して不正借入れをしたことにより町に損害を与えた場合において、町長が、右不正借入れを防止するための充分な対策を採らなかった点に任務違背があるとして、町長に対し、住民が町に代位して行った損害賠償請求が認容された事例
A対X、X対Y間において順次締結された商品の売買契約につきXY間の売買契約はAの資金繰りのためのつなぎ売買であってYがAから直接商品の引渡を受ける約定が成立していたとするXの主張を認めてYの同時履行の抗弁を排斥した事例
1 債権者Aが債務者B所有の不動産に順位1ないし3番、物上保証人C所有の不動産に順位1番および3・4番の共同抵当権を有し、他の債権者DがC所有の不動産に順位2番の抵当権を有している場合において、C所有不動産の競売ののちになされたB所有不動産の競売の配当に関しては、DがAに優先するとされた事例
2 右の場合、CがAに対しC取得すべき物上代位権を行使しない旨の特約をしているときでも、この特約がDを拘束しないとされた事例
1 有限会社法37条の少数社員による総会招集が有効であるためには、所定の出資口数が招集許可の裁判時のみでなく当該総会の終了時にも具備されている必要があるとされた事例
2 招集手続に瑕疵のある有限会社の社員総会が全員出席総会となった場合に、招集手続の省略による適法な社員総会が成立し、瑕疵のない決議があったと認められた事例
死者が生前作成した文書が自筆証書遺言としては無効であるが、全財産の2分の1につき死因贈与契約の成立が認められるとされた事例
建築確認の際「ピロティー」とされ、その後車庫となったマンション1階部分が右マンションの共用部分に当らないとされた事例
不動産の譲渡担保契約において、処分清算方式の合意がなされた場合でも、債権者は、目的物を相当価額で処分すべき義務を負い、処分価額が目的物の適正価額その他諸般の事情に照らし、不相当であるときは、右処分は担保権の実行ということはできず、債権者は、帰属清算の原則に立戻って、目的物の適正評価額を基礎として清算すべき義務があるとされた事例
1 商標の類似性が認められた事例
2 商標法78条にいう商標権の侵害行為には、同法37条1号により商標権の侵害とみなされる行為を含むか(積極)
動産売買の先取特権者は、債務者の破産宣告後であっても、破産管財人を相手方として、債務者の転売代金債権について、物上代位権を行使して差押・転付をすることができる(積極)