債権の一部請求と右請求の金額に達しない価額相当の詐害行為の取消請求とが併合された場合でも特別の事情がない限り右両請求は経済的利益を共通にしその訴額は多額のものによるべきである
商品取引員の登録外務員が商品取引市場における売買取引の受託にあたり商品取引所法あるいは受託契約準則に反する行為をした場合につき、右委訴契約の私法上の効力を否定すべき違法はないとした事例
1 毎年、従前賃料月額の8パーセント相当額を自動的に値上げする旨の約定が有効とされた事例
2 契約更新時の追加保証金の支払約定が法定更新の場合に適用されないとされた事例
囲繞地通行権者は、囲繞地所有者に対し、電気、電話の引込線の架設工事をするため、囲繞地の上空を利用することの承認を求めることができるとされた事例
千葉県館山市西部の大賀地区を流下する蟹田川の河口付近左岸に位置する帯状の土地が関東大震災の際に海面下の地盤が隆起して新たに形成された土地であると認められた事例
土地所有権に基づく明渡訴訟においてその付随請求としてなされた賃料相当損害金の請求ないしはその増額変更が、借地法12条による賃料増額請求としての効力を有するものとは解することができないとされた事例
委託を受けて商事債務を連帯保証した者の代位弁済に基づく主債務者に対する求償債権は、商事債務として商法522条の規定が適用されるとした事例
認知の無効を宣言する判決又は家事審判が確定しない限り通常民事訴訟の先決問題としてその認知の無効を主張することは許されない
被告人の業務上の過失に基づく交通事故により、傷害を受けた被害者につき、その治療に当たった医師において、被害者の血液型を誤認したことによる輸血ミスがあり、被害者の死亡に右輸血ミスが寄与した疑いがないとはいえない事例において、なお右事故と被害者の死亡との間に刑法上の因果関係が存するとした事例
現場共謀に基づく傷害罪の実行共同正犯の訴因に対し、事前共謀に基づく共謀共同正犯を認定するには、訴因変更手続が必要であるとされた事例