売買契約の成立が仲介人と仲介活動によるものとはいえず、また民法第130条の要件も充足しないとして仲介人の報酬請求が排斥された事例
1 債務者の破産宣告前先取特権者がなした物上代位権による仮差押が無効の場合破産管財人に対し債権差押命令を求めることはできるか(消極)
2 先取特権者の物上代位行使による債権差押命令に対し先取特権不存在を理由に執行抗告ができるか(積極)
会社業務一切を他の者に任せきりにしていた登記簿上の代表取締役に任務懈怠があったとして商法14条の類推適用により対第三者責任が認められた事例(過失相殺約3割)
組合三役等に立候補する者は各支部ごとに10名以上の推薦を得ること及び専従派遣役員に立候補する者は中央委員会の推薦を得ることを要する旨を定めた選挙規定は無効であるとして、右選挙規定に基づく組合役員選挙の差止請求を認容した事例
建物賃貸契約におけるいずれか一方の当事者が賃貸期間満了前1ヵ月前に解約申入をしたとき、すでになされている更新の合意がその効力を失う旨の合意は借家法6条により無効であるとされた事例
警察犬の嗅覚を利用した臭気判別検査結果報告書の証拠能力を肯定したがその証明力は必ずしも高度といえないと判断した裁判例
一括競売物件のなかに物件の評価後焼失したものがあるに拘らず右評価価格を最低入札価額として入札が行われた場合に競落許可決定が取り消された事例
1 条約によりアメリカ合衆国に提供された軍用飛行場における夜間飛行活動等の差止請求の適法性(否定)
2 米軍の飛行活動等に伴う騒音、振動等侵害行為に対する損害賠償請求の適法性(肯定)
3 米軍航空機の騒音、振動等の発生と民特法2条の工作物の設置・管理の瑕疵(肯定)
4 生活環境の侵害を理由とする損害賠償請求の当否(肯定)
5 損害賠償請求における受忍限度判断要素としての公共性(肯定)
6 後任者といわゆる危険への接近の法理(否定)
7 軍用飛行場の航空機騒音、振動等を理由とする将来の慰謝料請求(否定)
8 航空機の騒音、振動等による損害と消滅時効(肯定)
受取人白地の約束手形の所持人が白地を補充する前に振出人が唯一の不動産を売却したときは右手形所持人も詐害行為取消権を行使できるとされた事例
自動車のサブディーラーから自動車を買い受けたユーザーに対しディーラーが右サブディーラーとの間の自動車売買契約に付した所有権留保特約に基づきその自動車の引渡を請求することが権利の濫用として許されないものではないとされた事例
青色申告書による法人税の申告についてした更正処分の取消訴訟において課税庁が更正の理由と異なる事実を主張することができるとされた事例