1 内閣の最高裁判所裁判官の任命行為は司法審査の対象となるか(消極)
2 判例変更の前後にわたり約8年間最高裁に係属した事件について、審理遅延の違法性はない
原告が交通事故の加害者として起訴され有罪判決を受けたこと及び被害者に和解金を支払ったことと、医師である被告の被害者診断等の一部に誤りがあったこととの間に相当因果関係がないとされた事例
自働債権又は受働債権として数個の元本債権があるにもかかわらず当事者が相殺の順序の指定をしなかった場合における相殺充当の方法
1 所有権に基づく登記請求を認容した確定判決と所有権の存否についての既判力の有無
2 所有権に基づく登記請求を認容した確定判決と所有権の存否についての既判力に類似する効力(いわゆる争点効)の有無
売買契約の成立が仲介人と仲介活動によるものとはいえず、また民法第130条の要件も充足しないとして仲介人の報酬請求が排斥された事例
1 債務者の破産宣告前先取特権者がなした物上代位権による仮差押が無効の場合破産管財人に対し債権差押命令を求めることはできるか(消極)
2 先取特権者の物上代位行使による債権差押命令に対し先取特権不存在を理由に執行抗告ができるか(積極)
会社業務一切を他の者に任せきりにしていた登記簿上の代表取締役に任務懈怠があったとして商法14条の類推適用により対第三者責任が認められた事例(過失相殺約3割)
組合三役等に立候補する者は各支部ごとに10名以上の推薦を得ること及び専従派遣役員に立候補する者は中央委員会の推薦を得ることを要する旨を定めた選挙規定は無効であるとして、右選挙規定に基づく組合役員選挙の差止請求を認容した事例
建物賃貸契約におけるいずれか一方の当事者が賃貸期間満了前1ヵ月前に解約申入をしたとき、すでになされている更新の合意がその効力を失う旨の合意は借家法6条により無効であるとされた事例
警察犬の嗅覚を利用した臭気判別検査結果報告書の証拠能力を肯定したがその証明力は必ずしも高度といえないと判断した裁判例