1 市が被告となった訴訟について、原告の訴えの取下に同意し、市が今後適正な行政業務をとることを約し、訴訟費用は各自弁とする旨の裁判上の和解をすることについて、市は市議会の承諾を要しないとされた事例
2 市長及び市長個人が当事者となっている訴訟について裁判上の和解をするのに市議会の承諾は不要であるとされた事例
受任者の利益のためにも締結された委任契約において委任者が解除権自体を放棄したものとは解されない事情がある場合と民法651条
取締役解任決議確認の訴を本案とする取締役職務執行停止代行者選任仮処分申請につき、当該取締役がそのまま職務を執行しても会社に損害を与える疎明がないとして、これを却下した事例
婚姻していない日本人父と韓国人母との間の子として韓国内で出生して韓国の戸籍に登載された者は、その後に日本人父により認知されたときでも日本国籍を取得するものではない
学校給食の牛乳栓抜き配布をめぐる教諭間のトラブルの際、同僚教諭の手首を持って2、3回腕を振ったような行為があったとしても、損害賠償責任を負わせるほどの違法性がないとされた事例
所有権放棄のあった覚せい剤等につき覚せい剤取締法41条の6本分の必要的没収の規定の適用が排除されるものではないとした事例
借地権価額1800万円相当の借地の明渡請求事件が相手方の訴取下により終了した場合、右訴訟事件等を委任した依頼者が弁護士に支払うべき報酬額は235万円をもって相当とされた事例
国が民間会社から一定の土地を買収した場合、政府のした右土地売買契約に財産関係法規に違反する点があるとしても、私法上売買契約そのものの効力は否定されないと解すべきである
デパートビル火災について、ビル賃貸人に保安管理契約の債務不履行があるとして、ビル賃借人(テナント)らに対し損害賠償が認められた事例
「訴訟当事者が即時抗告をしたのであって特別抗告をしたのではない」との確認を求める訴は、権利又は法律関係の確認ではなく確認の利益を欠き、また、「即時抗告状、上告状、書記官の処分に対する異議申立書は、特別抗告受理通知書記載の特別抗告ではない」ことの確認を求める訴は、書面の真否確認の訴としては不適法であるとされた事例