申立人が予定するペンシルビルの建設は都市開発上望ましいものとはいえないが、共同ビルの建設が不可能であればやむを得ないとして、相手方の権利濫用の主張を排斥し借地条件の変更を許可した事例
被告人が殺意をもって腹部を包丁で突き刺したため受傷した被害者が、その後2か月余り経過した時点で治療に伴う輪血後肝炎に起因する硬脳膜下出血により死亡した事案において、被告人の行為と死亡との間に法律上の因果関係があるとされた事例
債務の弁済に代えてなされた債権の譲渡行為が、たとえ譲渡債権額が債務額を超えず債務者の一般財産の減少をきたさないとしても、詐害行為が成立するとされた事例
1 債権者を確知できないことを理由とする供託が有効と認められた事例
2 債権者が甲又は乙のいずれであるか確知できないとして弁済供託がなされた場合と債権者の1人甲が供託者(債務者)を相手方として右供託金還付請求権が自己にあることの確認を求める訴の適否
駐車場に長時間、車のドアを閉じて密閉したことによる車内での死亡事故について、「運行」によるものとはいえないとした事例
金融業者が借受人の代理人と称する者から本人名義の「本件不動産を担保提供し、債務不履行の場合には1週間以内に相手方に右不動産を引渡し、相手方がこれを処分して債務弁済にあてることを承諾する。」旨の文書と権利証、登記用白紙委任状、印鑑証明書を受領して、右代理人との間で時価150万円の右不動産を60万円で買戻特約を付して買受ける旨の契約を結びながら、本人に何ら問合わせをしなかった場合民法110条の正当事由を欠く旨判断した事例
仮処分債権者が本案につき勝訴の確定判決を得たときは、仮処分につき供した担保の事由が止んだと解すべく、右確定判決に対して再審の訴えが提起されてもこの理は変らないとした事例
1 同一理由による再度の再審の訴えを却下するにつき、前再審判決の既判力を理由とした事例((イ))事件)と訴権の乱用を理由とした事例((ロ)事件)
2 訴訟代理権の欠缺を看過した判決につき、右欠缺が判決の結論に影響を及ぼさないときは、これを再審事由とすることはできないとした事例((イ))事件)
1 国家公務員法103条1項、人事院規則14―7第5項4号、第6項13号の規定の違背を理由とする懲戒処分と憲法21条
2 一般職の国家公務員がメーデーの集団示威行進に際し内閣打倒等と記載された横断幕を掲げて行進する行為が人事院規則14―7第5項4号、第6項13号に該当するとされた事例
1 常習累犯窃盗の罪と窃盗の着手に至らない窃盗目的の住居侵入の罪との罪数関係
2 不起訴となった窃盗目的の住居侵入の罪につき発せられた勾留状による未決勾留日数を起訴された常習累犯窃盗の罪につき処せられた本刑に算入することの可否
昭和50年法律63号により改正された衆議院議員定数配分規定は、最大格差が1対2を超える選挙区を是認しているから、全体として、平等原則に反し違憲であるとされた事例
対抗力を欠く土地賃借人に対する土地所有者(転得者)の土地明渡請求につき、権利濫用ないし背信的悪意者にあたるとする賃借人の抗弁を排斥した事例
1 精神衛生鑑定医はその職務の執行に関して公務に従事する職員に当るか(積極)
2 精神衛生鑑定医の精神鑑定ないし診察と国家賠償法1条所定の「公権力の行使」