国立工業高等専門学校における課外活動としての柔道練習(乱取り)中の傷害事故について、その指導教官らに学生の練習参加に当っての安全配慮義務違反はなかったとして国の賠償責任を否定した事例
簡易生命保険の保険料払込団体である旅行会の旅行に随行していた郵便局員の旅行先での急性心臓死が公務上の災害と認められた事例
東京都職員である被相続人の死亡により都条例に基づき都からその妻に支給された退職手当及び地方公務員共済組合法に基づき東京都職員共済組合がその妻に支給された遺族年金、並びに被相続人が被保険者、その妻が保険金受取人となっている生命保険契約に基づき妻に支払われた生命保険金がいずれも相続財産にも特別受益にも該当しないと判断された事例
出資の受入、預り金及び金利等の取締等に関する法律2条2項にいう「不特定且つ多数の者からの金銭の受入」に該当するとされた事例
1 抵当権の物上代位は火災保険金請求権に及ぶか(積極)
2 民法372条により準用される同法304条の「払渡又ハ引渡前二差押ヲ為スコトヲ要ス」の意義
3 仮差押の効力について手続相対効の主張を排し個別相対効を採用した事例
港湾施設の建設工事中である埋立地内の道路を夜間走行していた自動車が岸壁から海中に転落して運転者が死亡した場合において右埋立地の管理に瑕疵があるとされた事例
1 新幹線走行によって発生する騒音、振動の一定量を超える沿線居住地への侵入禁止を求めるいわゆる不作為請求の適法性(肯定)
2 右差止請求権の法的根拠(人格権を肯定、環境権を否定)
3 前記差止請求における加害行為の違法性の判断と利益衡量(公共性を考慮し受忍限度内として違法性を否定)
4 前記騒音、振動の発生と国賠法2条1項の適用(肯定)
5 前記騒音、振動と沿線住民の身体的被害との因果関係(否定)
6 損害賠償請求における受忍限度の判断に当り公共性を考慮するか否か(否定)
7 いわゆる後住者に対する危険への接近論の適用(否定)
8 過去の慰藉料の騒音、振動との相関による算定基準
9 過去の慰藉料請求の適法性(否定)
1 原抵当権が虚偽仮装であることにつき善意で転抵当権の設定を受けその旨の登記を経由した者が民法376条所定の対抗要件を具備しない場合と同人の原抵当権設定者に対する原抵当権設定登記の抹消の承諾義務
2 民法94条2項所定の第三者の善意の判定時期
和議債権者集会において和議が可決された後保全処分に違反して、和議債務者が和議手続開始申立後、和議債権者の一部の者に対し債務の弁済をなし、また金員の借入れをなした等の事由があり、和議債権者の一般の利益に反するとして、和議が不認可とされた例
1 捜索差押許可状に記載と異なる場所の捜索が違法とされた事例 2 捜査機関の犯罪事実の公表について名誉毀損の不法行為が認められた事例