1 道交法4条5項、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令所定の様式に含まれない規定標識の適法性(積極)
2 現場の状況と一致しない規制標識の効力
瀬渡し業者は、やがて日没と満潮を迎え、風波が高くなるおそれのある時期に、翌朝日出後まで滞在予定の磯釣客を、満潮時や波の高いときには孤立し、かつ、夜間においては安全な隣接岩場へ渡る時期を逸するおそれのある岩場に上陸させて引き上げる場合には、同人に対し、その岩場の危険性を認識させたうえ、最初の満潮が到来する前の明るいうちに安全な隣接岩場へ渡るよう注意を与える業務上の注意義務があるとされた事例
腹式帝王切開手術により仮死状態で出生の児が脳性小児麻痺に罹患した場合において、同児に対する処置をした医師に過誤が認められない等とされた事例
同一企業内に甲、乙の労組があり、使用者が賃上交渉につき妥結月実施を固執した結果、早期妥結した甲組合員と後に妥結した乙組合員との聞に賃上実施時期に差異が生じた場合につき、右の妥結月実施が不当労働行為にならないとされた事例
1 所有権留保売買車両につきなされた保険契約において昭和47年10月1日改訂された普通約款が拘束力を及ぼさないとされた事例
2 右買主に対する損害のてん補額算定事例
1 請求異議を棄却する判決の既判力
2 不動産強制競売手続の配当期日における配当表の呈示とその後の債務の履行遅滞の成否
いわゆる販売促進奨励金支払契約が贈与契約類似の契約であるとして、その任意の撤回並びに相手方の背信行為を理由とする撤回が許されないとした事例
鉄道踏切内で運行不能となったワンマンバスの運転手は、踏切支障報知器の押ボタンを押しに行く前に、まず乗客の誘導退避を行うべき業務上の注意義務があるとされた事例
1 民法724条後段に定める20年の期間は除斥期間と解すべきである
2 右期間の起算点である「不法行為ノ時」とは加害行為の時をいうものと解すべきである
店舗賃貸借の解約申入について、立退料300万円提供の申出により正当事由が具備したものとして解約期間経過後の将来における明渡を命じた事例
解約及び更新拒絶を理由とする家屋明渡訴訟において、当事者の申立額を超える立退料の提供があれば正当事由を具備するか否かについて審理判断しなかったとしても違法ではないとされた事例