経理担当社員の偽造小切手による当座預金引出しが会社の事業の執行と信ずるについて銀行側に重大な過失がないとして会社に使用者責任が認められた事例
無名抗告訴訟として提起されたダム建設の差止めを求める水没予定地住民の訴えが、右ダム建設によって原告らに回復しがたい損害を生じるとはいえないから不適法であるとして却下された事例
1 刑法26条の3の規定の合憲性 2 刑法26条の3による刑の執行猶予言渡の取消を同法26条、26条の2による刑の執行猶予言渡の取消と同時に行うことの許否 3 甲執行猶予の言渡を刑法26条の2第2号により取り消すと同時に乙執行猶予の言渡を同法26条の3により取り消した場合においてこれに対する即時抗告棄却決定の告知後特別抗告の係属中に乙執行猶予の期間に相当する期間が経過したときと乙執行猶予の取消の効果
輸入豚を空港で受け取り、検疫・通関手続をして輸送車に積みこむという管理業務を委託された業者が、検疫中豚が赤痢にかかった場合の処置に対して、受託業務遂行につき債務不履行がなかったと認められた事例
マンション建築に対する反対運動において、市役所・取引銀行に対し建築中止勧告を陳情し、「マンション反対」の立看板をたて、販売代理店に売出の中止を申し入れたことなどが不法行為にあたらないとされた事例
債権者が抵当物件の任意処分による取得金を法定の順序にかかわらず被担保債権の弁済に適宜充当できる旨の約定がある場合においても、債権者が弁済時に充当指定をせず、後日にいたって弁済時後の損害金に充当指定することは許されないとした事例
公務執行中に自衛隊の人員及び貨物輸送者に同乗していた隊員が運転者の運転操作の誤りにより転落死亡した事故につき安全配慮義務違反を理由に国に損害賠償義務があるとされた事例
都市計画法に基づいて知事がした都市計画道路の路線変更を内容とする都市計画変更決定及びその告示は、抗告訴訟の対象となる行政処分に当たるか(消極)
国の安全配慮義務の履行補助者の地位にあるものの車輌運転上の注意義務違背が、安全配慮義務違背に当たるとは認められなかった事例
甲地より約3.8メートル高い乙地(隣地)を約3メートル以上掘下げて乙地に鉄筋コンクリート造車庫及び倉庫を築造し、その上に掘削前とほぼ同じ高さまで覆土した場合には、右構築物の築造については民法234条1項の適用はない
1 神社が法人格のない財団としての権利主体性を有するものとされた事例
2 受贈者である神社がその境内に「寄進土地600坪余深津孝一」と刻した寄進石を建立した場合には書面による贈与には当らない
マンションの地下車庫が構造上区分所有者全員によって共同に利用されるよう造られた建物区分所有法3条1項所定の「共有部分」であるとされた事例