仮差押の必要性として、債務者の営業状態が思わしくなく、強制執行が困難な状況にあることのみならず、債務者の責任財産が減少する客観的な虞れのあることを要する
私鉄踏切の道路交通量や電車の回数が多い方であって遮断機がなくても、軌道がほぼ直線平坦で、踏切入ロから電車への見通し良く、警報機や列車方向指示器があるから、踏切道の果すべき本来の機能を全うしていたとして、踏切設置保存の瑕疵を否定した事例
上告状の書留速達郵便が集中豪雨による国鉄線不通のため遅配されたが、上告人の責に帰すべからざるものであるとして、判断遺脱を理由に、上告却下の決定が取消された事例
行政不服審査手続に付随して審査庁がした原処分の執行を停止しない旨の決定は、抗告訴訟の対象となる行政処分に当たらないとされた事例
1 借地法6条の異議に正当事由があるとされた事例 2 借地契約の期間満了時から1年4月経過した後になされた立退料の提供申出を正当事由存否の判断につき謝酌した事例
複数の労働組合によって要求されたいわゆる「共同団体交渉」を拒否した使用者の行為が、不当労働行為に当らないとされた事例
1 死因贈与の取消が否定された事例 2 負担付死因贈与の負担が履行されたとして契約解除が否定された事例 3 死因贈与契約後に預け入れた預金はその対象に入るか(積極)
左副腎部の異常陰影に対するクッシング症候群の疑いにより、診断的開腹手術を施行して同副腎を脂肪塊とともに摘出のところ、患者がショック死した事案につき、関与医師らの診療上の過失がいずれも否定された事例
八尾市水道事業給水条例及び八尾市給水工事公認業者に関する規定に基づく給水工事公認業者の公認の申請を却下した決定が違法であるとして取り消された事例
指定最高速度を33キロメートル毎時こえる速度で普通乗用自動車を運転進行した旨の公訴事実を認めるに足りる証拠がなく、被告人の運転進行した速度は、被告人が自認し、当該自動車備付の運行記録計(タコグラフ)の記録紙(チャート紙)によって補強される指定最高速度を18.9キロメートル毎時こえる速度であったと認めるほかはないとして、公訴を棄却した事例
1 公職選挙法235条の2第2号にいう選挙に関する「報道又は評論」の意義 2 公職選挙法235条の2第2号違反の行為と違法性の阻却 3 公職選挙法148条3項1号イの「新聞紙にあっては毎月3回以上」の部分と憲法21条、14条