1 宅建業法2条2号の「媒介」の意義 2 不動産仲介契約の当事者間において競売物件の紹介、案内が行われ、委託者が右物件を競落取得した場合に、受託者たる不動産仲介業者に対し不動産仲介契約に基づく報酬請求権を否定し、競売物件の紹介案内についての準委任契約の成立を認め、それに基づく報酬請求権を肯定した事例
おのおの数十名からなる2つの集団が入り乱れて党派的乱闘を繰り広げた場合において、一方の構成員が他方の構成員に加えた個々の有形力の行使が、直接身体に対する打撃となった構成員に対する暴行であるにとどまらず、その近くにいる同派構成員に対する暴行とも評価できるとされた事例
有罪確定判決後に右有罪認定の主要な証拠の信用性に多大の疑念のあることを明らかにした新証拠が刑訴法435条6号所定の明白性を具備するとして再審開始決定がされた事例
建築物確認申請の審査にあたる建築主事は、当該建築物の計画が建築基準法6条1項所定の建築物の敷地、構造及び建築設備に関する法律並びにこれに基づく命令及び条例の規定に適合するかどうかを形式的に審査すれば足りるというべきであるが、右計画が敷地の実状を無視したものであることが客観的に明らかであり、しかも、かかる計画を容認することが建築基準法の目的に著しく違背すると認められる場合において、建築主事が書類のほか敷地の実状を調査して右事実を把握し、申請が前記法令に適合しないとの決定をしたとしても、これをもって国家賠償法1条所定の違法な公権力の行使に当るものということはできない
使用貸借農地の返還につき、そもそも農業委員会の許可を得ていなくて借主に適法な耕作権原がなく、また使用収益をなすに足る期間も経過していて貸主の返還請求が適法であるのに、借主が貸主の窮地に乗じて100万円の「迷惑料」の支払を約束させたのが、公序良俗に反し、借主の強迫によるものであるとした事例
1 債権者が、担保物件家屋の占有者である債務者を実力で追い出し、右家屋を占拠したのは、債務者の事前の承諾があったとしても、不法行為にあたる 2 右占有侵奪によって、債務者が当該家屋の換価処分を妨げられたとして、右処分によって得たであろう代金と被担保債権額との差額の損害賠償を認めた事例
A期の計算書類承認決議に瑕疵があり決議取消の対象とされた場合、当該期に利益金の社外流出がなく、その後のBC……期の定時総会によって諸勘定科目がすべて処理されてその計算書類が承認確定し、現時点でA期の利益金を他に廻す再決議が不可能であるような状態にある場合においても、なおA期の計算書類を確定する必要は失われず、したがって、その計算書類承認決議取消の訴の利益を欠くとはいえない
自衛隊のジェット戦闘機が訓練中墜落した事故につき国に機体の点検整備についての安全配慮義務違反があるとして債務不履行による損害賠償請求が一部認容された事例
夫保有の自動車を妻が運転して子を死亡させた場合、夫が自賠法3条の「他人」であることを主張して同法16条により保険会社に対してした損害賠償額の請求を排斥した事例
同一マンションにおける階下居住者からの、漏水原因の調査、修理について入室を拒否した階上居住者に対する損害賠償請求が認められた事例
1 被疑者以外の第三者の自宅における捜索、差押につき、警察官の右令状請求及び捜索、差押の実施方法に違法はないとして、地方公共団体の損害賠償責任を否定した事例 2 前項の捜索、差押の実施等に関する記事を掲載した新聞報道につき、個々の見出し及び記事を総合すると、相当数の読者に真実に反する印象を与えかねず、新聞社において、これを真実と信ずるについて相当の理由があったと認めるべき証拠もないとして、名誉毀損による不法行為の成立を認めた事例
仮処分決定に対する異議申立てに伴う執行停止の申請が、右仮処分の執行により申請人たる仮処分債務者に回復し難い著しい損害を被らせるに至るものとは認め難いとして却下された事例
請求認容の原判決主文と同一内容の請求の趣旨を有する訴訟物が控訴審において選択的に追加され、これを認容すべき場合、控訴棄却または原判決取消の主文を要するか(消極)
盗犯等ノ防止及処分二関スル法律3条にいう「3回以上・・・・・・刑ノ執行ヲ受ケ・・・・・・」のなかには、併合罪中余罪についての裁判を含むか(積極)