第一事故による頭部、腰仙部打撲傷の治療継続中、本件事故によって頚椎捻挫、腰部挫傷を受けた被害者の損害について、寄与度に応じて30パーセントの減額を認めた事例
協議離婚の無効を理由とする先妻からの重婚の取消請求は予備的反訴である夫からの離婚請求が認容される場合には棄却すべきか(消極)
フィリピン共和国人男と日本人女の離婚事件につき、夫の本国法を適用して妻の離婚請求を排斥することがわが国の公序良俗に反するとして日本民法を適用して右の請求を認容した事例
4才の児童が擁壁から池の中へ転落して死亡した事故につき右擁壁の所有者に対し転落防止柵等の設置をしなかった瑕疵があるとして賠償責任を認めたが、池の所有者である地方公共団体については、池の設置・管理に瑕疵があったとはいえないとして賠償責任を否定した事例
政令及び総理府令に基づいて職員の学歴、昇任、昇給、表彰等が記入される人事記録について、文書提出命令の申し立てが却下された事例
1 現行犯逮捕手続書等に記載された犯行時刻、態様に事実誤認の疑いがあるとしながらも、その現行犯逮捕に国賠法上の違法性がないとした事例 2 刑事事件において無罪が言渡された事案につき、検察の公訴提起に国賠法上の違法性がないとされた事例
建築確認処分に対する審査請求に参加の申立てをした付近住民が行政不服審査法24条1項にいう利害関係人に当たらないとされた事例
防護柵の有刺鉄線の切れ目から線路内に入った児童(小学校一年生)が国電にひかれて死亡した事故について、防護柵の設置管理上の瑕疵があったとして国鉄に賠償責任が認められた事例
行政処分取消訴訟の係属中に、法律の改正により被告処分庁から当該処分に関する権限の移管を受けた行政庁は法律上当然に右訴訟を承継し、先に法務大臣によって指定された訴訟代理人のある限り、訴訟手続は中断しないとされた事例
1 タイプ業務等による頚肩腕症候群の業務起因性が認められた事例 2 他の疾病による症状としての性格をもつ場合であっても、医学上業務を原因とする疾病としての性格をも有力に合わせもつ場合には業務上疾病と認められる 3 休業補償給付請求権の消滅時効の起算点
商品取引業者が顧客に対し委託追証拠金の必要を通知することなく、商品取引所法97条1項に違反して追証拠金を徴しないで信用取引をなした場合でも、商品取引業者と顧客との間の契約は無効とならないとされた事例
エッセイ中の「□□の生霊」との表現が一般読者において原告を指すと推知し得ない等の理由により、名誉毀損が成立しないとされた事例
1 航空法129条1項に基づく運輸大臣の許可は公共用飛行場の使用の許可を含むか(消極) 2 昭和45年運輸省告示第76号(昭和50年運輸省告示第340号による改正後のもの)及び昭和50年運輸省告示第341号に基づく特別着陸料の設定が無効であるとはいえないとされた事例 3 昭和45年運輸省告示第76号(昭和50年運輸省告示第340号及び昭和52年運輸省告示第345号による改正後のもの)に基づく延滞金の定めが無効であるとはいえないとされた事例