プレハブ住宅建築請負契約にいわゆる所有権留保条項があるにかかわらず請負人から注文者に対する目的建物の引渡により注文者が所有権を取得したとされた事例
事故現場から少し奥地で小規模の雪崩の頻発していた山岳道路で発生した雪崩事故について、通行規制の措置をとらなかった点に、事後的救済面において道路管理の瑕疵が認められるとした事例
1 狭頭症による新生児の脳性麻痺と医師の出産施術との間に因果関係がないとした事例 2 狭頭症による新生児の脳性麻痺について吸引分娩術を施行し、帝王切開をしなかった医師に過失がないとした事例
1 労働基準法41条第3号の「断続的業務に従事する者」の範囲と同法施行規則23条との関係 2 労働基準法41条第3号の行政官庁(同法施行規則23条により労働基準監督署長)の許可を得ずに行われた中学校校務員の宿日直勤務と同法37条の割増賃金の支払義務
意匠法3条1項1号にいう「公然知られた」意匠とは、単に不特定または多数者にとって知り得る状態にあるだけでは足りず、現実に知られている状態にあることを要する。したがって、意匠権の設定登録があっても意匠公報の発行がない以上、仮に意匠登録原簿・出願書類等を閲覧できる抽象的・偶然的可能性が考えられても、実際に閲覧等の事実がない以上、公然知られたものとすることはできない
建物の区分所有等に関する法律17条1項の管理者は法定訴訟担当ないし任意的訴訟担当の法理により訴訟における当事者適格を有するか(消極)
1 造船業に従事する労働者に対する安全配慮義務を怠ったとして、会社の債務不履行責任が認められた事例 2 造船業に従事している労働者が、作業現場で長年粉じんを吸入した結果、結核性じん肺にかかり、3年3ヶ月の入院生活を余儀なくされ、かつ、じん肺そのものは不治であるが、その後合併症である肺結核がほとんど治癒し、重労働でない限り就労もでき、かつ、現に現職に復帰している等の諸事情を勘案して、会社に慰藉料100万円の支払を命じた事例
不動産の売却又は購入の仲介を委託された不動産業者が、他の不動産業者の仲介により成立した売買契約について報酬ないし損害賠償請求権を有しないとされた事例
元請会社の制服や注文書等を使用していた孫請会社の社員による残土の売買につき、元請会社に名板貸人としての責任を認めた事例
1 地方自治法242条(及び同条の2)でいう請求の対象となる行為の主体の定めは限定列挙か(積極) 2 議会の議長の職務権限の中には、財務会計上の事務を担任する権限を含まない
婚姻関係破綻の一因が夫婦の性格不一致にあるとしながら、主たる原因は夫の妻に対する冷遇等にあるとして妻の離婚請求を認容した事例