ウイリス環血流不全による一過性脳虚血発作に伴う意識障害に陥ることの予見可能性がなかったとして運転中止義務違反による業務上過失致死傷事件を無罪とした事例
資産を収用権者以外の者に譲渡した場合には、その資産が譲受人により公共事業のために用いられても、租税特別措置法(昭和44年法律第15号による改正前)31条1項2号、33条、33条の2の特例の適用がないとした事例
1 住宅地内の私道負担付宅地を買い受けた者が、売主においてその私道につき建築基準法42条1項5号の道路位置指定申請をすることを、黙示的に承諾していたものと推認された事例 2 道路位置指定申請書に建築基準法施行規則9条に定める所有者の承諾書が添付されなかった瑕疵は、その所有者が申請に承諾していたときは、道路位置指定処分を当然無効とするものではないとされた事例
商社が中間売買人として介入したいわゆる「つけ売買」において、中間の買主が中間の売主に対し物品受領書を交付するなどして目的物が納入されたかのような態度を示し、右売主をして輸入業者に代金を支払わせる起因を作出した場合には、後日右売主に対し目的物の引渡がないことを理由に右売買契約を解除することは信義則上許されないとされた事例
有限会社法30条ノ2により第三者が取締役に対し直接損害の賠償を求めるためには、会社から債権の満足を受けられないことが確定したかまたはその支払を受けることが客観的に著しく困難となったことを要するものとされた事例
一定の金員の即時給付を命ずる確定判決が存在し、その義務者は支払能力あるにも拘らず右給付義務を任意に履行せず、そのため権利者において強制執行手続を取ることを余儀なくされ、その結果、権利者が右手続費用を支出した場合、その後において義務者が前記支払義務を任意履行したとしても、権利者は民訴法554条1項によらず、独立の訴をもって右支出費用の償還を求めることは許されない
1 威力業務妨害罪において行政庁の免許を得て行われた業務の合法性を認めた事例 2 船舶安全法違反につき、実質的違法性がないとして無罪の言渡をした事例
プレハブ住宅建築請負契約にいわゆる所有権留保条項があるにかかわらず請負人から注文者に対する目的建物の引渡により注文者が所有権を取得したとされた事例