1 担保保存義務に反してされた任意売却代金の弁済充当と保証人の免責の限度 2 担保保存義務免除の特約が信義則に反し許されないとされた事例
1 刑法23条の法意 2 検察官の懲役刑の執行指揮に関する訂正措置が刑訴法502条にいう「不当な処分」とはいえないとされた事例
1 営利の目的で麻薬であるジアセチルモルヒネの塩類粉末を覚せい剤と誤認して輸入した場合とその罪責 2 税関長の許可を受けないで麻薬を覚せい剤と誤認して輸入した場合とその罪責
併合審理された甲乙両罪のうち乙罪は第一審で無罪となり、甲罪は控訴審で無罪となった場合、乙罪に関する刑事補償につき控訴審裁判所も管轄裁判所であるとされた事例
法人格のない社団である住宅管理組合の総会決議について手続上の瑕疵を理由として右総会決議の取消しを訴求することが許されるか(消極)
内縁関係の解消により、借家名義人たる夫が賃借家屋を出て妻がその後も居住を継続した場合に、夫から妻に対して賃借権の譲渡があったものと解し、右譲渡につき賃貸入の黙示的承諾を認め、仮にしからずとするも信頼関係を破壊するほどの背信性がないとした事例
12指腸切除後の患者が、医師の病室変更の指示に従い移動中、急性心不全により死亡するに至ったとし、医師の右指示上の過失が肯定された事例
駅のホームから転落した盲人が電車にひかれて死亡した事故について点字タイルの敷設されていなかったホームに設置保存上の瑕疵があったとして国鉄に賠償責任が認められた事例
商標が不正競争防止法1条1項1号によって保護されるか否かは、専ら該商標が同法条所定の事実上の要件に該当するか否かによって決せられるものであり、該商標使用の動機、由来等をしんしゃくすべきではない
1 借地法4条1項による契約更新の請求及び右更新請求に対する異議が黙示的にされたものと認められた事例 2 正当事由の存否を判断するにあたっては基準時後に生じた事情であっても基準時において予想しえたもの及び基準時における正当事由の存否の徴憑たりうるものについては考慮するのが相当である
未成年の子の財産につき、両親が子を代理して他に売却したことが、実質的には両親の債務の内入弁済に代えての譲渡であり、利益相反行為に当るとして、無効とされた事例