1 区分建物のバルコニーは不動産登記法における登記対象の床面積に入らないとされた事例 2 区分建物のバルコニーが利用上避難通路としての制限を受けていることは民法563条の「権利ノ一部力他人二属スル」場合にあたるか(消極) 3 区分建物のバルコニーが利用上避難通路としての制限を受けていることは民法570条の「隠レタル瑕疵」にあたるか(消極)
母の死亡による相続につき遺産の分割その他の処分後に共同相続人である子の存在が明らかになった場合と民法784条但書、910条の類推適用の可否
2才2ケ月の幼児が、市道から約3、40センチメートル離れた田の中にある直径約1・5メートル、深さ約80センチメートルの野つぼに落ちて死亡した事故につき、道路の管理に関する瑕疵及び野つぼの設置・保存に瑕疵がないとされた事例
準工業地域に用途指定された地域内に3階建建物を建築したことによる日照通風妨害が受忍限度内であって不法行為としての違法性を欠くとされた事例
1 債権転付命令の執行手続は債務者および第三債務者の両者に対して送達されなければ終了しない 2 債権転付命令の発令後債務者に対する送達前に強制執行停止決定がされたが、右停止決定正本が執行裁判所に提出されないうちに、その転付命令が債務者に対し送達された場合に債権転付命令の執行が終了したものとされた事例
土地の交換契約にあたって対象物件の同一性の誤認を要素の錯誤と認めたが、登記簿を閲覧し、あるいは登記簿謄本の交付を求め、地図を調査してその所在を確認するだけの注意も払われなかったとして右錯誤につき重大な過失があったとした事例
1 担保保存義務に反してされた任意売却代金の弁済充当と保証人の免責の限度 2 担保保存義務免除の特約が信義則に反し許されないとされた事例
1 刑法23条の法意 2 検察官の懲役刑の執行指揮に関する訂正措置が刑訴法502条にいう「不当な処分」とはいえないとされた事例
1 営利の目的で麻薬であるジアセチルモルヒネの塩類粉末を覚せい剤と誤認して輸入した場合とその罪責 2 税関長の許可を受けないで麻薬を覚せい剤と誤認して輸入した場合とその罪責
併合審理された甲乙両罪のうち乙罪は第一審で無罪となり、甲罪は控訴審で無罪となった場合、乙罪に関する刑事補償につき控訴審裁判所も管轄裁判所であるとされた事例
法人格のない社団である住宅管理組合の総会決議について手続上の瑕疵を理由として右総会決議の取消しを訴求することが許されるか(消極)
内縁関係の解消により、借家名義人たる夫が賃借家屋を出て妻がその後も居住を継続した場合に、夫から妻に対して賃借権の譲渡があったものと解し、右譲渡につき賃貸入の黙示的承諾を認め、仮にしからずとするも信頼関係を破壊するほどの背信性がないとした事例