警察署が預り保管中の質札を紛失したことを理由とする損害賠償請求事件について、訴訟救助の要件としての「勝訴の見込なきに非ざるとき」に該当しないとされた事例
拘置所長につき、「被疑者に対しその健康の管理をなし、疾病の者に対しては適切な治療をなすべき注意義務」違反の過失はなかったとした事例
1 銀行に期間の定めがなく雇用され、為替係として勤務するパートタイマーの解雇と相当の事由 2 銀行のパートタイマーに対する解雇につき客観的に首肯しうる相当の事由があるものと認められた事例
日本電信電話公社が社員公募試験の合格者に対して採用通知をしても、辞令書交付があるまでは公社の見習社員雇用の内部決定を通知したに過ぎず、見習社員契約が成立したとはいえないとされた事例
外国小切手及び外国銀行作成名義の保証書の記載内容とその性質の教示を求められた銀行員の応答内容に債務不履行もしくは不法行為を構成する事由がないとされた事例
道路法70条1項による損失補償の対象には、道路の新設又は改築に起因する物理的障害だけでなく、法規制上の障害に基づく損失も含まれるとした事例
1 実用新案「折畳式美容健康運動具」について、イ号物件の一対の脚体を正面X字形にした構造の支持台は「二対の脚体を正面逆W字形にした構造の支持台」なる要件に該当しないとされた事例 2 不正競争防止法1条1項6号所定の虚偽事実陳述流布行為差止請求が認められた事例
市議会議長が市議会が議決機関であることに関連して事実上所管し、それ自体公務としての性格を有するいわゆる事実上の議決の議事に関して賄賂を収受すれば、収賄罪が成立する
医療過誤訴訟において、審理上の便宜や訴訟費用の点からみれば被告(地方自治体)所在地の裁判所で審理するのが相当であるが、遠隔地に居住する原告が貧困であるため、移送により弁護士の出張費用等経済的負担が極めて大きくなり、訴訟継続を事実上不可能にする危険があるとして、被告のなした移送申立を却下した事例
1 信用金庫との取引における共通担保約款の効力 2 手形買戻請求権と預金払戻債務との相殺が認められた事例 3 手形買戻請求権の弁済期
退職所得となるべき会社従業員の退職手当等の金額が、会社所定の退職給与規則によらずに、国家公務員等退職手当法4条、7条により算出された金額に準拠して定められた事例
1 船舶安全法に基づく中間検査に合格した船舶であっても、堪貨能力に欠け、その航行につき船舶管理人に重大な堪貨能力担保義務違反があるとされた事例 2 商法696条の「船舶ノ利用二付テ生シタル債務」には不法行為に基づく損害賠償債務も含まれるか(積極)
水路工事に使用される凝固剤によって、健康被害、井戸水枯渇等の被害が発生するとしてなされた工事禁止、土壌撤去を求める仮処分申請が却下された事例