1 アルサロのホステスとして客(被告)に飲酒等の接待をした原告が、勤務先の託児所に預けていた子供を迎えに行くために、被告運転の自動車に同乗させてもらって交通事故に遭った場合において、原告について自賠法3条の「他人」性を否定するのは妥当でないとされた事例 2 右の場合において過失相殺として原告の損害の2割5分が減じられた事例
1 犯行の当初は誤想過剰防衛であったが途中から防衛行為に当たらない場合、行為全体を誤想過剰防衛であるとして刑法36条2項を適用した事例 2 犯罪の実行行為開始後に行為者が心神耗弱の状態に陥った場合、刑法39条2項を適用すべきでないとした事例
内容証明郵便が名宛人方に配達されたが、当時在宅していた同居の親族が名宛人のかねての指示にしたがってその受領を拒絶した場合に、右郵便による意思表示が到達したと認められた事例
1 差入れた本の一部を謄写用インクで抹消して収監者に交付した場合、原状に復することができないので当該不許可処分を取り消す訴えの利益はないとされた事例 2 抹消箇所が原告との関係で、いずれも監獄内の紀律を害するに至る相当程度の蓋然性があるので、憲法19条、同21条に違反しないとされた事例
1 テープ無断増製等の行為が、演奏者の有する楽器演奏の録音権を侵害するものとしたが、その態様、双方の社会的知名度の比較などから、人格権侵害は否定した事例 2 録音権侵害による損害額を、過去における演奏の録音許諾料を参照して認定し、さらに弁護士費用の全部を損害とした事例
いわゆる「村八分」を理由とする慰藉料請求事件につき、被告らの所為に共同不法行為としての違法性が認められないとして、請求を棄却した事例
賃料収入が月12万円であることを前提にアパートを買受けたところ賃料収入が月8万円にすぎなかった場合における担保責任を理由とする損害額の計算方法
自動車教習所の指導員が教習単位時間1時間のうち10分間に限りストライキを行った場合につき、1時間分の賃金カットの主張を肯定した事例