1 テープ無断増製等の行為が、演奏者の有する楽器演奏の録音権を侵害するものとしたが、その態様、双方の社会的知名度の比較などから、人格権侵害は否定した事例 2 録音権侵害による損害額を、過去における演奏の録音許諾料を参照して認定し、さらに弁護士費用の全部を損害とした事例
いわゆる「村八分」を理由とする慰藉料請求事件につき、被告らの所為に共同不法行為としての違法性が認められないとして、請求を棄却した事例
賃料収入が月12万円であることを前提にアパートを買受けたところ賃料収入が月8万円にすぎなかった場合における担保責任を理由とする損害額の計算方法
自動車教習所の指導員が教習単位時間1時間のうち10分間に限りストライキを行った場合につき、1時間分の賃金カットの主張を肯定した事例
特許庁審査官が分割出願の取扱いに関して出願人に対し注意的に発した通知は行政処分に当らず、取消訴訟の対象とならないとした事例(訴却下の原判決維持)
訴を不適法として却下した判決に対する控訴審において、訴は適法であるが本案について理由がないことが明白だとして控訴棄却の判決をした事例
会社の代表取締役に就任することを承諾した甲が、右就任による取締役、代表取締役の変更の登記申請手続をなすことを従前の代表取締役乙に一任したとしても、乙は甲との関係で民法110条にいう「代理人」にあたらないとされた事例
1 威力業務妨害罪によって保護されるべき業務にあたるとされた事例 2 バス会社のストライキに際し組合側の争議手段として行われた車両確保行為が威力業務妨害罪又は建造物侵入罪の違法性に欠けるところがないとされた事例