建築工事に伴う切土により一時的にがけ面を生ずるにすぎない場合は、宅地造成等規制法施行令3条にいう「がけを生ずることとなるもの」に該当しないとされた事例
プロ野球選手(王貞治)の氏名権、肖像権に基づき、その立像、氏名等の表示されたメダル(ホームラン800号記念)の無断製造販売禁止の仮処分申請が認容された事例
高校教諭に対する懲戒免職処分の執行が、「回復の困難な損害を避けるため緊急の必要がある」場合に該るとして、停止された事例
未熟児網膜症医療過誤訴訟において、医師の診療に関する過失が肯定された事例 1 未熟児網膜症発生原因の認定 2 医師の注意義務ないし過失の判断基準 3 定期的眼底検査実施義務違反の成立 4 定期的眼底検査実施義務違反と視覚障害との相当因果関係 5 網膜の未熟性素因と財産的損害賠償減額の可否(消極) 6 失明同然の視覚障害を残した児の両親の慰藉料請求権(積極)
1 外国人は憲法上わが国に在留する権利ないし引き続き在留することを要求しうる権利を保障されるか 2 出入国管理令21条3項に基づく在留期間の更新を適当と認めるに足りる相当の理由があるかどうかの判断と法務大臣の裁量権 3 出入国管理令21条3項に基づく法務大臣の在留期間の更新を認めるに足りる相当な理由があるかどうかの判断に対する裁判所の審査 4 外国人の政治活動の自由と憲法の保障 5 外国人に対する憲法の基本的人権の保障と在留の許否を決する国の裁量 6 外国人の在留期間中の政治活動をしんしゃくした在留期間の更新を適当と認めるに足りる相当な理由がないとして更新を不許可とした法務大臣の処分が違法とはいえないとされた事例
「賃料は5か年間据置くこととする。ただし、5年経過後は2年毎に15パーセントの範囲内において双方協議の上決定する。」との契約の趣旨およびその効力
不動産の引渡請求権者が債務者による目的不動産の処分行為を詐害行為として取り消す場合と自己に対する所有権移転登記手続請求の可否
民事訴訟法344条2項の「急迫ナル場合」にあたるとして、保全の目的たる文書を所持する者の居所を管轄する地方裁判所に、証拠保全の管轄権を認めた事例
犯人が自已の性欲を満足等させる意図で、内縁関係にある男女を脅迫して裸体にさせ性交の姿態及び動作をとらせる行為は刑法176条の強制わいせつにあたる
譲渡担保権者が自己の債権者とさらに譲渡担保契約を締結した後においても、当初の設定者の債権者の強制執行を排除することができるとされた事例
1 変更出願の際における優先権主張の補充も 補正の対象となる 2 優先権主張に基く特許出願(原出願)を実用新案に変更出願(第一次)する際に失念した優先権主張を補うため、第一次変更出願取下書と第二次変更出願書を同時提出した行為は、優先権主張の補充のための、第一次変更出願に対する補正手続と解するのが相当であるとして、第二次変更出願書の不受理処分を取消した事例