1 アメリカンプロフットボールのシンボルマーク(ヘルメットとチーム名・絵等の組合せ)が、不正競争防止法1条1項1号にいう商品表示に当るとともに、2 号いう営業表示に当るとされた事例 2 表示の本来の主体に限られず、これから表示の使用権を取得した使用権利者およびこれを中心とする再使用権者のグループでも同1、2号にいう「他人」といえる 3 同1号の混同とは、必ずしも実際に混同を生じたことを要せず、その恐れがあれば足りる 4 無断使用によって表示のもつイメージを稀薄化されれば、その顧客吸引力が弱まり、再使用権の売上げ減少となるので同法にいう営業上の利益を害せられることになる
労働基準監督官は労基法104条1項の申告に対応して調査などの措置をとるべき職務上の作為義務を負わないとして不作為による不法行為の成立を否定した事例
仮差押事件が仮差押申請の取下により終了しても、本案訴訟が係属中である場合には、訴訟が完結したとして担保取消決定を求めることはできないとされた事例
公共企業体労働関係法(昭和27年法律第288号による改正前の昭和23年法律第257号)16条にいう「公共企業体の予算上不可能な資金の支出」の意義
風俗営業等取締法4条の6第1項にいう「個室に自動車の車庫が個個に接続する施設」とは、特定の車庫と特定の個室が平面的、立体的に接着しているか又は専用の出入口、通路、階段等により接続している構造設備であって、利用客の行動の秘匿性の高いものをいう
不正競争防止法違反被疑事件における捜索差押令状の請求並びにその執行につき警察官の判断が社会通念上著しく妥当性を欠くものとは認められないとして、地方自治体に対する損害賠償請求を棄却した事例
前胸部痛、上腹部痛及び食道の通過障害の自覚症状があり、医師から内科的な治療ができないので手術をするように告げられていた事実と保険契約締結にあたって告知すべき重要な事実
共同代表取締役の1人が他の共同代表取締役の職務上の不正行為の防止を怠ったことを認定したうえ商法第266条の3の責任を否定した事例
陸上自衛隊のトラックの特殊操縦訓練中の事故について、同教育訓練を担当した教官が国の安全配慮義務の履行補助者にあたるとした上で、注意義務違反がないとして国の責任を否定した事例
金額の記載が1500万円の表示であるとみられる約束手形を150万円の約束手形と誤信して裏書譲渡した裏書人に要素の錯誤を認めた事例
共同相続人の一人の単独相続による所有権移転登記をするために他の相続人が事実に反する特別受益者証明書を交付した場合と持分権の贈与
建物の賃貸借契約を締結する際予め将来の合意更新時に一定額の更新料を支払う約定がなされていたが、賃貸借が法定更新された場合に、右更新料の支払義務が肯定された事例