1 法人が設立登記以前に事実上営業を開始している場合に、いわゆる法人成りの最初の営業年度は原始定款の記載によるべきであるとされた事例 2 税法上は益金と損金の双方がその所得の構成要件をなしているから、所得の帰属を争う場合には、検察官の主張する損金項目を減額しても、被告人に何ら実質的な不利益を与えないで訴因の変更を要しないとされた事例
廃棄物処理法14条に基づく許可処分が遷延したことを違法としながらも、損害の発生が認められないとして請求を棄却した事例
1 アメリカンプロフットボールのシンボルマーク(ヘルメットとチーム名・絵等の組合せ)が、不正競争防止法1条1項1号にいう商品表示に当るとともに、2 号いう営業表示に当るとされた事例 2 表示の本来の主体に限られず、これから表示の使用権を取得した使用権利者およびこれを中心とする再使用権者のグループでも同1、2号にいう「他人」といえる 3 同1号の混同とは、必ずしも実際に混同を生じたことを要せず、その恐れがあれば足りる 4 無断使用によって表示のもつイメージを稀薄化されれば、その顧客吸引力が弱まり、再使用権の売上げ減少となるので同法にいう営業上の利益を害せられることになる
労働基準監督官は労基法104条1項の申告に対応して調査などの措置をとるべき職務上の作為義務を負わないとして不作為による不法行為の成立を否定した事例
仮差押事件が仮差押申請の取下により終了しても、本案訴訟が係属中である場合には、訴訟が完結したとして担保取消決定を求めることはできないとされた事例
公共企業体労働関係法(昭和27年法律第288号による改正前の昭和23年法律第257号)16条にいう「公共企業体の予算上不可能な資金の支出」の意義
風俗営業等取締法4条の6第1項にいう「個室に自動車の車庫が個個に接続する施設」とは、特定の車庫と特定の個室が平面的、立体的に接着しているか又は専用の出入口、通路、階段等により接続している構造設備であって、利用客の行動の秘匿性の高いものをいう
不正競争防止法違反被疑事件における捜索差押令状の請求並びにその執行につき警察官の判断が社会通念上著しく妥当性を欠くものとは認められないとして、地方自治体に対する損害賠償請求を棄却した事例
前胸部痛、上腹部痛及び食道の通過障害の自覚症状があり、医師から内科的な治療ができないので手術をするように告げられていた事実と保険契約締結にあたって告知すべき重要な事実