労働契約確認・賃金支払請求訴訟の仮執行宣言付勝訴判決に基づき賃金及び一時金の支払いを受けている労働者のその後の昇給差額及び一時金の支払いを求める仮処分申請が保全の必要性がないとして却下された事例
1 商標「ワイキキ」は、化粧品等の指定商品に使用すると、観光地ワイキキで生産・販売される生産品等であるかのように誤認させる恐れがあるから商標法3条1項3号、4条1項16号により登録事由を欠くとして、無効審判請求を却けた審決を取消した事例 2 商標法3条1項3号の商品の産地・販売地というためには、当該商品の産地・販売地として唯一の地であるとか、知名であることを要しない
特許法44条1項(昭和45年法律第91号による改正前のもの)で規定されている分割出願は、もとの出願の特許請求の範囲に記載されている発明についてだけ許されるのではなく、明細書の発明の詳細な説明または図面に記載されている発明についても許されるのであって、このことは出願公告決定の前後を通じて変らないとされた事例
土地の買主から所有権移転登記手続を委任されながらこれを怠り第三者の代理人として右土地を売主から買受け所有権移転登記を経由した場合右第三者について不動産登記法5条の準用の有無(積極)
従前振出された手形につき書替手形を振出し、又は従前の手形の満期欄を訂正して従前の手形を延期することは、延期後の手形の不渡りによる損害を発生させるものではないとされた事例
占有者が一時使用のための賃貸借契約に基づいて土地を占有している場合の占有者の賃借の意思は、賃借権の時効取得の要件として必要な賃借の意思には該当しない
1 幼児が道路から農業用、消防用の溜池に転落、溺死した事故につき、道路管理者および溜池の管理者に対し、その管理に瑕疵があったとして国家賠償法2条1項による損害賠償責任を認めた事例 2 右事故につき幼児の母親に監護上の過失を認め、3割の過失相殺をした事例
1 港湾は国賠法2条1項にいう「公の営造物」に該当するか(積極) 2 港湾内の砂浜に近接した海底を浚渫により水深5メートル余の断崖状の深みとし、児童を水死に至らせた事故につき、公の営造物の管理の瑕疵が認められた事例
いわゆる預託金会員組織のゴルフクラブにおいて、クラブ側が会員に対して示した開場予定時から1年半以上経過してもゴルフ場を建設することができず、会員に対する同施設の提供義務を遅滞している場合には、会員は入会契約を解除して、預託金の返還を求めうるとした事例
宗教団体による浄霊と称する心霊療法により死亡したとする不法行為による損害賠償請求が消滅時効完成を理由として排斥された事例
個人企業である不動産業者から他人所有名義の不動産を買受けるに当り不動産業者を売主とする売買契約をその代理人との間で締結したこと及びその本人を確めなかったことが名板貸人を営業主と誤認するについての重大な過失に当らないとされた事例