仮差押債権者が本案訴訟において仮差押の被保全債権全額について勝訴の判決を得なかった場合でも、担保の事由止みたる場合に該当するとされた事例
団体の名目的な代表者となることを団体の事業を専行処理している他人に許諾した場合において、その他人が団体名義で第三者とした取引と民法の表見代理に関する規定及び商法23条の規定の類推適用の有無
宗教法人の責任役員会議の決議の無効確認を求める訴は、株主総会の決議無効確認の訴に関する商法252条の規定の類推適用により許される
1 給与取得者の逸失利益の算定にあたっては、不法行為のときから口頭弁論終結のときまでの所得については、その間の確実視される昇給は、それが実質的昇給か名目的昇給かを問わず、これをそのまま加味するが、口頭弁論終結以降の所得については、実質的昇給のみを加味するのが相当である 2 逸失利益の算定にあたっての中間利息控除をホフマン式で行うかライプニッツ式で行うかは、裁判所が、当該得べかりし利益の得べかりし時期、期間、その算定基礎の確実性ないし算定方法等を考慮して、その裁量によってこれを決しうるものである
信用保証協会が金融機関経由の保証申込につき当該金融機関から送付された調査書等を机上調査した結果主債務者たるべき者が保証条件に合致すると誤信するにいたった事案につき、要素の錯誤の抗弁を容れ、重過失の再抗弁を排斥した事例
地主に存する土地の必要性は営業の合理的遂行によって解消される態のものであり、借地人に存する土地の必要性を考慮すれば、立退料1000万円及び2年間の明渡猶予の呈示をもってしても正当事由は補完されないとして借地法6条2項の異議の正当事由を否定した事例
設定登録をする旨の特約がない限り、特許権の通常実施権者は、その実施権の設定登録手続を請求することはできないとして、通常実施権者である被告の仮登録の抹消を命じた事例